支援活動を通じて山元町の人たちとの間に芽生えた友情。 彼らの要望に応え、ビニールを使った集会所兼イベントハウス建設に協力し、88健のクラビノーバや花の苗も贈り、水洗トイレ建設も。 どれもこれも大切に扱ってくださる山元町の皆さん。 クラビノーバの保管場所は近くのお寺、「普門寺」の本堂の片隅に。 イベントで使う時だけ「じいたんドーム」に運び、終演後にはお寺に運びます。 それほど大切にして下さっています。
鍵はかけず、誰もが何時でも自由に入れる「じいたんドーム」。 町民が自由に使える「じいたんドーム」は使用料無料。 使用日時、イベント名称、代表者名等を、場内のボードに貼ってある使用予定表に書き込めばそれでOK。
アスファルトを削って道路下の本管から水道管をひき、玄関わきにプロパンガスのボンベを設置して場内の一角に流し台を作り、ガスコンロも。 簡単な炊事ができるようにしたのです。 初めてそれを見た時、彼らが「じいたんドーム」を如何に大切にしているかが分かり、大感激しました。
その施設に宮城県の土木事務所から是正勧告が出されました。 人が集まる場所だから、安全性を考慮した結果なのでしょう。 震災に遭って、どうにもこうにもならない困った時期は、役所も目をつぶっていましたが、10年が経ち役所が動き出したということでしょうか。
この件に関して今年74歳になる山元町の友、菊地慎一郎さんと電話で二度話しました。 行政の査察はすでにあったそうです。
土木事務所の是正勧告は、一言で言えば「じいたんドーム」は農業用に使いなさい・・ ということのようです。 床板を外して野菜や果物を作りなさい、ということでしょうか。
「じいたんドーム」を保存し、継続的な使用に携わる人たちは、ビニールはもちろんのこと、流し台など炊事場はそのままにして内装を一部変えるなどを検討しているそうです。
つづく。
※ 3月11日に札幌市内の小劇場で行われた「東日本大震災復興支援 無観客チャリティコンサート」の動画を配信中です。
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東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660