大震災復興支援チャリティ458は、11月26日の18:30から、「講演とチェロ演奏~あなたを忘れない~」 全3回の3回目として、はっちゃん (鳥居はゆきさん) の店、Lakuraで行われました。
初回は 「じいたんドームがある町」 、2回目には 「遺品のチェロにまつわる不思議なお話」 、そして3回目の<458>では 「復興支援活動を続けるのは・・」 と題して行ないました。
震災後1年半。 被災地でお会いした女性から聞いたお話です。
お母さんと2人で暮らしていたその女性。 大震災が起き、津波の犠牲になった母親を空き地に運び、穴を掘って埋葬した彼女は、その当時昼も夜も働いて、亡き母の遺影と仮設住宅で誰の支援も受けずに暮らしていました。
そして彼女は小生に、《私はもう泣きません、私の身体の中には涙が一滴も残っていないんです》、と言い、寂しそうに微笑みました。
しかし、別れ際、小生をじっと見つめる彼女の目から一筋の涙が頬を伝わりました。
札幌市内でのチャリティコンサート。 福島から避難して来たご婦人たちが、小生の演奏を聴いて涙を流し、お帰りの際、募金をしてくださる感動的なお姿。
これも札幌市内で。 コンサート終演後、受付に置いてある募金箱に気づいた女子中学生6人は、小銭入れを取り出してコインを募金箱に入れてくれました。
一関市の中学校では終演後、生徒会長の女子生徒から、 《このお金、私たちの生徒会費です》 と1万円をくださいました。
震災後3年目から毎年行なっている四日市市のお寺、「大師の寺」 で。
《先生のお話を聞いて、孫二人が3年かけてお年玉とお小遣いを貯めたお金です。》 と、お婆さんが持ってきてくださった封筒の中には¥21,000が。
全国各地を9㎏のチェロを抱えて動き回る支援活動。 恐らく若い演奏家でも敬遠するハードなスケジュール。
そんなハードワークでも高齢のチェリストがこの活動を続けられるのは、人の痛みがわかる温かな優しい心を持った人たちに支えられているからだと思います。
そろそろ弓を置く時かなぁ、 時折、自分の中にいる弱気の虫が目を覚ますことがあります。 でも、それを追い払って続けることができのは、小生の周囲にいる多くの温かな人たちの支えがあるからなのです。
東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660
ご支援、よろしくお願い申し上げます。