<元気をくれたご婦人お二人>
- 2020/03/10
- 18:49
次回の東日本大震災復興支援チャリティコンサートは5月16日に札幌市内で。 前回行なったチャリティは昨年12月13日に福島県いわき市で。 空白期間は実に5ヵ月。 頭脳も身体もリズムが狂ったようで何か変です。
大震災発生以後、復興支援活動でハードなスケジュールを乗り越えてきた9年間。 高齢の身でありながら体調を崩すこともなく、よくもこんな物凄いことをやってきたものだ。 振り返ってみると、無鉄砲とも言える行動に我ながら呆れてしまいます。
大雪で行きも帰りも飛行機が欠航になり、陸の移動で大船渡の仮設住宅に滑り込みセーフのコンサートもあったっけ。 その長旅の帰り。 仙台→札幌便は終日欠航しました。 やむを得ず仙台からぎゅうぎゅう詰めの新幹線で函館まで行ったら今度はJRが大雪で不通。 ホテルに3日間缶詰め状態になり、毎晩居酒屋で酒を飲んでるしかありませんでした。 一人ぽっちで。 随分と思わぬ金がかかったなぁ、あの時は。
ある時は長野から名古屋まで3時間電車に乗り新幹線で新大阪へ。 地下にある改札口で駅員さんに聞きました。 大津行のバスターミナルはどこにあるのって。 チェロを肩に吊り、パソコンを持ち、スーツケースをガラゴロ引きずりながら、駅員さんに教えられた通り地下街を突き当たりまで行くと、地上に出る見上げるような物凄い階段が左側にありました。
なぬっ! エレベーターもエスカレーターもない!!! とてつもなく長い階段を歩いて上がるしかない!
はっちゃんがいてくれたらなぁ、手伝ってくれるのに。 一人寂しくぼやいたところでどうにもなりません。 チェロとパソコンを階段の下に置いたまま、スーツケースだけ階段を一段一段エッチラオッチラ上まで運んで道路に置くと、下まで下りてお次はチェロとパソコンを上まで運ぶ。 何というこっちゃ。 これ、81歳(当時)の爺さんがやることか。
コンサートがないから、とんでもない過去の経験を思い浮かべていると、この演奏活動を続けていくのが恐ろしくなってきました。
弱気になりかけた時。
札幌にお住まいのご婦人から、小生にとっては貴重な湿布とグランドホテルのスープが届きました。 応援してくれているんだ。 頑張らなきゃ。
もうひとり。 知床の斜里町にお住まいのご婦人は小生のDVDを買って下さいました。 DVDは¥3,500なのに送られてきたのは¥10,000。
¥3,000は 「じいたん子ども基金」 に、残りはわずかですが、食費か旅費などに充ててくださいって。 こんなにも応援してくれている。 弱気になりかけていた自分が恥ずかしくなりました。
明日、3月11日の追悼演奏が取り止めになった宮城県亘理郡山元町。 追悼演奏は6月11日の月命日に是非ともお願いしたいと。 小生ごときの追悼演奏を心待ちにしてくれる山元町の人たち。 弱気になっている暇はない。
” 行くよ、山元町のみんな。 待っててくれよ。”
☆☆ 斜里町にお住まいの富永由美さんから\3,000を 「じいたん子ども基金」 に、¥3,250を旅費・食費等にご支援を賜りました。 ご厚情に心より感謝いたします。 ありがとうございました。