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<3/11 追悼の夜 山元町>

春はすぐそこに。 札幌は雪解けが進み、外を歩くのも随分と楽になりました。 あと数日でスニーカーで歩ける日がくるでしょう。 


若い時のように、スタコラスイスイ歩くというわけにはいきませんが、高齢になっても健康維持のために歩く楽しみがあるのは幸せなことです。


さて、東日本大震災から9回目の3月11日。 宮城県亘理郡山元町の菊池慎一郎さんから 「追悼の夜」 の写真が送られてきました。 小生の追悼演奏以外、予定通り行われた追悼行事です。


山元町では、町内の慰霊碑がある場所でも町主催の追悼行事が行われましたが、普門寺の住職・坂野さんや菊池さんらが中心になって毎年行われている、民間人による追悼行事が、皆さまからお預かりしたお金で建設された 「じいたんドーム」と、「みんなのとしょかん」の間の空き地で行われました。


祭壇で手を合わせる普門寺の坂野住職親子


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その場所には、皆さまのご厚志によって新たに建設された、完成したばかりの水洗トイレがあり、 「追悼の夜」 に参加された多くの人に利用して頂けたことでしょう。


お集まりになった100数10名のなかには、全国各地から来られた神父さん、神主さん、シスター15名、新興宗教の方々もおられたそうですが、「上の人たちのための行事」ですから、宗教、宗派の違いは関係なく同じ思いで追悼に参加されたそうです。


昨年11月から準備を始めたこの行事。 当日は17:30スタートし、20:00前に終わりましたが、強風のため竹筒に入れた蠟燭は消えたり点けたりで大忙し。 竹の先に巻き付ける 「絵灯籠」 は長崎の人から。 強風対策にはLED400個を準備して蠟燭と合わせて900個。 大変なご苦労だってようです。


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バックステージにある横断幕は長さ10m。 東京の中高一貫の書道部の女子生徒の作で、書かれている言葉、「未来と結ぶ・心に結ぶ・・・」などは、もちろん女子生徒の言葉で、制作は昨年12月から始めたそうです。  


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山元町はホテルも旅館もない小さな町。 各地からお集まりになった皆さんは、車で日帰りしたそうです。


風化が進んでいると言われる東日本大震災。 しかし、毎年3月11日には、被災地の東北各市町に全国から犠牲者の霊を慰めに、復興に向けて努力を惜しまぬ被災者を励ましに集まって来ています。


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コロナウイルス感染拡大防止を考え、一度約束した追悼演奏を取りやめた小生は、返す返すも残念な思いでいっぱいです。


 

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プロフィール

土田英順

Author:土田英順
土田英順【つちだ えいじゅん】
音楽家・チェリスト。
日本フィル、新日本フィル、札幌交響楽団の首席チェロ奏者を歴任。
ボストン交響楽団およびボストンポップスでも演奏(1969〜1970)。現在ソリストとして活躍中。
全国各地、19都道府県での「東日本大震災復興支援チャリティ・コンサート」は500回を数え、震災後、東北には21回訪れ、被災地でのコンサートは105回に及ぶ。
(2024年1月現在)
被災地に滞在中、大津波の犠牲となった女性のチェロに出会い、持ち主のご遺族と友人たちの思いによってボロボロになったチェロを譲り受け、蘇らせた。
チェロの音色が天国に届く事を願いながら、今日(こんにち)も被災したチェロを奏でる。
2014年12月「第17回まちかどのフィランソロピスト賞(社会貢献)」受賞。
2015年10月「札幌芸術賞」受賞。
被災したチェロを使って録音した CD「祈り」発売。
音楽人生をまとめた著書「チェロ弾き英順 音楽の人生(たび)」出版。
第6回 全国新聞社出版協議会 ふるさと自費出版大賞において優秀賞受賞。
2017年11月 ソロプチミスト日本財団より「千嘉代子賞」受賞。
2019年10月 デビュー60周年記念チェロリサイタルを開催。
2022年4月 札幌ユネスコ協会初代広報大使に就任。

2012年12月「東日本大震災支援 じいたん子ども基金」開設。
基金は被災地の方々のために使われている。
【北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660 口座名 東日本大震災支援 じいたん子ども基金 代表 土田英順】

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