<3/11 追悼の夜 山元町>
- 2020/03/13
- 19:36
春はすぐそこに。 札幌は雪解けが進み、外を歩くのも随分と楽になりました。 あと数日でスニーカーで歩ける日がくるでしょう。
若い時のように、スタコラスイスイ歩くというわけにはいきませんが、高齢になっても健康維持のために歩く楽しみがあるのは幸せなことです。
さて、東日本大震災から9回目の3月11日。 宮城県亘理郡山元町の菊池慎一郎さんから 「追悼の夜」 の写真が送られてきました。 小生の追悼演奏以外、予定通り行われた追悼行事です。
山元町では、町内の慰霊碑がある場所でも町主催の追悼行事が行われましたが、普門寺の住職・坂野さんや菊池さんらが中心になって毎年行われている、民間人による追悼行事が、皆さまからお預かりしたお金で建設された 「じいたんドーム」と、「みんなのとしょかん」の間の空き地で行われました。
祭壇で手を合わせる普門寺の坂野住職親子
その場所には、皆さまのご厚志によって新たに建設された、完成したばかりの水洗トイレがあり、 「追悼の夜」 に参加された多くの人に利用して頂けたことでしょう。
お集まりになった100数10名のなかには、全国各地から来られた神父さん、神主さん、シスター15名、新興宗教の方々もおられたそうですが、「上の人たちのための行事」ですから、宗教、宗派の違いは関係なく同じ思いで追悼に参加されたそうです。
昨年11月から準備を始めたこの行事。 当日は17:30スタートし、20:00前に終わりましたが、強風のため竹筒に入れた蠟燭は消えたり点けたりで大忙し。 竹の先に巻き付ける 「絵灯籠」 は長崎の人から。 強風対策にはLED400個を準備して蠟燭と合わせて900個。 大変なご苦労だってようです。
バックステージにある横断幕は長さ10m。 東京の中高一貫の書道部の女子生徒の作で、書かれている言葉、「未来と結ぶ・心に結ぶ・・・」などは、もちろん女子生徒の言葉で、制作は昨年12月から始めたそうです。
山元町はホテルも旅館もない小さな町。 各地からお集まりになった皆さんは、車で日帰りしたそうです。
風化が進んでいると言われる東日本大震災。 しかし、毎年3月11日には、被災地の東北各市町に全国から犠牲者の霊を慰めに、復興に向けて努力を惜しまぬ被災者を励ましに集まって来ています。
コロナウイルス感染拡大防止を考え、一度約束した追悼演奏を取りやめた小生は、返す返すも残念な思いでいっぱいです。