<福島の子どもたちの甲状腺がん検査費・治療費を応援したい>
- 2020/06/28
- 18:48
昨年は宮城県の小さな町に大きな支援を行ないました。 皆さまからお預かりしているお金、「じいたん子ども基金」から支援させて頂いて完成した、亘理郡山元町の「じいたんドーム」と、そのお隣にある「みんなのとしょかん山元」にはトイレがなく、建物の外に設置された仮設トイレがあるだけでした。 失礼ながら悪臭がするし、蠅が飛んでいて、とても衛生的とはいえず、見かねた小生は建屋建設と水洗トイレ設置の支援をさせていただきました。
町の人も小生も、ろくに調べもしないで100万円ぐらいでできるんじゃないか・・と、思っていたら、地元の業者から出された見積書は約250万円でした。
真っ青になりました。 でも諦めませんでした。 回を重ねたチャリティコンサートでの募金や、基金の口座へお振込みくださった皆さまのご厚情に助けられ、完成直後には完済することができました。
町の人たちの協力にも助けられました。 自分たちで出来ることは自分たちでやろう・・と、基礎コンクリート工事や、柱を立てる作業を、彼らは大工さんに教えてもらいながら自分たちで行ないました。 そのおかげで、当初出された見積額より随分安く完成することができました。(具体的な金額はご報告済みです。)
心より感謝いたしております。 ありがとうございました。
しかし、その間、他所への支援ができなくなっていました。 気にかかっていたのは、東日本大震災による原発事故後、子どもの甲状腺がんが多発していることです。
『子どもの甲状腺がん』=原発事故時に放出される放射性ヨウ素131は、呼吸や飲食を通じて体内に入ると、喉にある甲状腺という器官にたまりやすく、放射線を出してがんを引き起こす恐れがある。 特に子どもが影響を受けやすいため、福島県では原発事故が起きた2011年度から、事故当時18歳以下の全ての子ども、(約38万人)に検査を実施している。
『原発事故と子どもの甲状腺がん』=この件では医師の間で見解が一致していないようです。 福島県が設置した専門家による部会(検討委員会)では、「子どもの甲状腺がんは、原発事故の影響は考えにくい」と、原発事故と、がんの関連を否定しています。
それに対して甲状腺の内視鏡手術の第一人者、清水一雄医師は、「原発事故の影響は考えにくい・・ではなく、影響を考慮に入れながら慎重に検査すべきだ」
また、岡山大の津田教授は、福島県の検討委員会が示した「放射線による健康影響があるとは考えにくい」という評価について、「神話でしかない」と述べておられます。 放射線被ばくと、発がんの関係を巡る県や国の議論を通じて「 ”専門家” と呼ばれる人に、統計学の知識も専門知識も全くないことが分かった」と批判しました。(以上、北海道新聞より)
さて、このブログの冒頭でお伝え致しましたように、山元町への大きな支援があったため、「NPO法人 3/11甲状腺がん子ども基金」にも支援をご無沙汰してしまい、申し訳ない思いをしていたところ、昨秋、事務局長の脇さんから、ご丁寧なお手紙を添えて、2018年度活動報告書が送られてきました。
明日のブログにつづく。