<秀吉丸のいりこ>
- 2020/07/11
- 18:41
妻は長崎県佐世保市生まれ。 東京で知り合い27歳の時、東京で結婚しました。 式は日蓮上人が旅の途中に立ち寄り、足を洗ったと言い伝えがある、大田区の「洗足池」湖畔の神社で。
日本フィルハーモニー交響楽団に入団して5年。 チェロセクションの1番後ろの席が小生の席で、薄給でした。 だから、式費用が安い神社で式を挙げたのです。 親族だけで。 仲人はチェロの恩師、鈴木聡先生にお願いしました。
式が済んだら池上線で五反田へ、山手線で渋谷へ移動して披露宴を行ないました。 会場はハチ公広場前の歩行者天国の向かいにあった、高野フルーツパーラーという、ケーキ屋さん兼喫茶店みたいな店の2階でした。
ここでやったのも賃料が安かったから。
集まってくれたのは20名ぐらい。 若い貧乏楽士は、こじんまりとした立食形式のパーティで祝ってもらいました。 親族一同のほかはチェロセクション全員と、当時日本フィルの常任指揮者だった渡辺暁雄さん、売り出し始めたばかりの小澤征爾さんも。
その日から56年の月日が流れました。 我ら2人、よくぞ長持ちしたもんです。 大喧嘩をして家を飛び出したこともありましたがね。(大笑)
長い間に病気らしい病気もせず、健康で過ごしてこられた理由のひとつは、両親が健康な身体に産み育ててくれたのと、食生活がよかったからかも知れません。 子供の頃は日本は戦争していましたから、食料が大不足。 いつも腹をへらして不健康なはずですが、粗食が却って健康によかったのでしょうか。
さて、毎日の食生活、妻が食卓に並べるものは何でも食べます。 健康食品ばかりです。 そのひとつに妻の故郷、佐世保のお隣、松浦の魚屋さんから取り寄せる「いりこ」があります。
西海国立公園 「九十九島」は、佐世保を代表する観光地です。 入江が複雑にいりくんだ地形、潮の流れは滋養分がたっぷりだそう。 当然美味しい魚が育ちます。
いりこ、あじ、さば、たい、イサキ、いわしは全国で漁獲量がNO1で、佐世保の魚市場は西日本最大級の魚市場。
妻が「いりこ」を取り寄せる魚屋さんの名は、「秀吉丸」。 旦那さんの秀雄と、奥さんの吉子を1字ずつとったのが名前の由来だそう。 長崎県北松浦半島の南に佐世保、「秀吉丸」は北に位置する松浦市福島町にあります。 そこはアジの漁獲量が日本一。
「いりこ」を獲ったら「日本初の無菌乾燥機」で乾燥させます。 500gで¥1,000。 安いでしょ? 良心的なこの魚屋さん、コロナで学校の給食がなくなり、余ってしまうと困るからと、¥800に値下げしました。
小生、頭から尻尾まで丸ごと食べます。 乾燥させた「いりこ」に水をパラパラとかけて湿らせると旨味が出てよろしいようで。 朝に、昼に、晩に。 晩酌の肴にもバッチリです。 ビールにも日本酒にも、白ワイン、焼酎ロックにもバッチリ。 但し、魚の内臓は尿酸値が高いそう。 小魚といっても油断は禁物。 痛風になるのは御免蒙りたいので、はらわただけ取り除いていただきます。
蛋白質、カルシウムがたっぷり。 小生の身体も歯も、未だに健康なのは「いりこ」のお蔭かもしれません。
「秀吉丸」☞ ☎ 0955-47-4301
今の時期はどうなのでしょうか。 在庫があれば送ってくれる筈です。 よろしかったらどうぞ。 値段はご確認のほどを。