<福島の子どもたちの甲状腺がん>
- 2020/07/21
- 18:14
6月28日と29日のブログで、東京電力福島第一原発事故後に発病した、福島の子どもたちの甲状腺がんについて書きました。
もともと子どもの甲状腺がんは100万人に数人と言われています。 滅多に発病することがない稀な病気なのです。 しかし、原発事故後に多発していて、福島県の発表では昨秋の時点で218名となっています。(がんの疑いがある、も含めて)
そして更に今春の福島県の発表で195人、疑いがあるを合わせると240人に上るそうです。
しかし、福島県が設置した「福島県県民健康調査検討委員会 甲状腺評価部会」の報告では、放射線の影響とは考えにくい・・との報告です。
原発事故後に子どもの甲状腺がんが桁違いに増加しているのに、放射線の影響とは考えにくい・・という部会の結論は理解に苦しみます。
先日、北海道新聞朝刊「ひと」欄に、福島の甲状腺がんの取材を続ける白石 草(はじめ)さんのインタビュー記事がありました。
《原発事故を ”なかったこと” にしようとする力が働いている。 福島の母親たちの不安が封印されてしまっているんです。》
福島県が設置した専門家委員会に対しては、《心配で子どもの手を引いて病院に行くという経験がない人ばかりで議論している。》
白石さんは、テレビ制作会社と東京MXテレビを経て、2001年に独立し、ネット放送局のアワープラネット・ティービーを立上げ、チェルノブイリ原発事故被災地の子どもたちも取材しました。 12年に放送ウーマン賞と日本ジャーナリスト会議賞、今春は東京弁護士会人権賞を受賞されました。(北海道新聞)
不安な気持ちで検査を受ける子どもたち、甲状腺がんと診断された子どもたち、術後、再発・移転等による再手術を受けなければならない子どもたちが可哀想でなりません。
小生は、今月も「3/11甲状腺がん子ども基金」に、皆さまからお預かりしているお金、「じいたん子ども基金」から¥50,000を送金しました。
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東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660