<庭師のKさん>
- 2020/08/06
- 18:57
今の家を買ったのは、30年以上も前でした。 敷地面積は62、5坪。 建坪が何坪で庭が何坪なのかは知りません。 自然が好きな小生は、森の中の一軒家のようにしたくて、植木屋さんに行って紅葉やシャラ、オンコ、ライラックなどを注文し、植樹を頼むと植木屋さんが小型トラックで運んできて、家の周囲に植えてくれました。
新築祝いに友人たちが持って来てくれたシャクナゲや、アジサイ、ピンク色と白いツツジなども植え、実に賑やかになりました。 雪解けになり春が訪れると、庭の木々の新緑は美しく、花木に花が咲くと、その美しさには見とれてしまうほどでした。
紅葉は成長が早く、グングン伸びて拡がり、家の窓に覆いかぶさるようになりました。 小生の望み通り森の中みたいになったのですが、それがいけなかったようです。 日当たりが悪くなった花木は元気がなくなり、紅葉に虫がつき、葉が食べられてしまうようになりました。
そんな時、ひょんなことから庭師のKさんと知り合い、紅葉は秋に剪定し、風通しをよくしないと駄目なことを知りました。
また、ある年の真冬に、屋根に積もった雪が好天の日に暖気で滑り落ち、二重になっている外側の窓ガラスが割れてしまったことがありました。 反対側の北側に滑り落ちた岩のように硬くなった雪氷は、板の壁を突き破り破壊したこともありました。 屋根から落ちてくる雪氷には、ベランダの手摺もやられてしまいました。
それを知ったKさんは、毎年雪が降る前にガラスが割れた窓と、家の北側の板壁に丈夫な板を貼り付けて我が家を雪氷から守ってくれ、壊れたベランダの手摺も修理して壊れないように補強工事を一人でやってくださいました。 春が近くなり、屋根の上の雪の塊の落下攻撃の心配がなくなると、親切なKさんは補強した大きな板を取り外しに来てくださいます。
つづく。