<増えたこども食堂>
- 2020/12/25
- 21:13
戦時中、茨城県水戸市に疎開していたある日の夜、アメリカ軍のB29の攻撃を受け、落下してくる焼夷弾によって家は焼けてしまい、命からがら逃げ出し、隣町の勝田に住むことになりました。
小学生で食べ盛りだった小生は、戦争で食糧不足のため、毎日空腹をかかえて情けない日々を送っていました。 家の周囲は見渡す限り田んぼで、稲に覆われていました。 米はたくさん獲れるはずなのに、主食はいつも麦か芋で、白米のご飯は食べたことがなく、一体、この米は誰が食べているんだろう、と、子供心に疑問に思っていました。
お母さ~ん、お腹が空いた~、なんかちょうだ~い、と泣きべそをかくと、戦地の兵隊さんのことを考えなさい、兵隊さんは食べるものがないところで、みんなのために命がけで戦っているんだよ、と𠮟られたものでした。
育ち盛り、食べ盛りの子どもが満足に食事ができないことほど、悲しく情けないことはありません。
子どもに無料か低額で食事を提供する「こども食堂」。 食事を提供するだけでなく、小中高生の学習支援や、孤立しがちな母親の居場所づくりに取り組んでいるところもあります。 貧困対策や学習支援、居場所づくりが目的なのです。
支援団体の調査で、昨年6月は全国で3,718ヵ所あったこども食堂は、最近の調査で1,368ヵ所増え、5,086ヵ所になったそうです。(北海道新聞 2020年12月24日朝刊)
小生は、福島県内2ヵ所と、札幌市内の「こども食堂・ぽんぽこ」に支援をしています。 福島の2ヵ所は皆さまからお預りしたお金、「じいたん子ども基金」から。 札幌市内の1ヵ所は私費で。
先月ご報告致しましたが、福島県須賀川市の「みんなの食堂・わらりら」に集まる子どもたちに、クリスマス プレゼントに色鉛筆とスケッチブックを贈ったところ、「わらりら」代表の熊田ひろみさんと、子どもたちからお礼のメッセージが届きました。
母子家庭の子どもが多いにもかかわらず、そこに集まる子どもたちは、明るく元気な様子がうかがえて嬉しかったです。
子どもたちには、小生が子どもの時に経験した、ひもじさに泣きべそをかき、悲しい情けない思いをすることなく、寂しさにくじけることなく、明るく元気に成長してほしいと願うばかりです。
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東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660