<dampit>
- 2020/12/28
- 09:47
北海道の冬の屋内はかなり乾燥します。 ヒーターから出る温風は強力ですから、それも乾燥する原因のひとつなのでしょう。
小生の寝室兼練習室は洋間ですが、和室風に言えば7帖の部屋です。 何もしなければ、晴れの日も雪の日も湿度は大体30%ぐらいしかありません。 雨が降れば湿度は上がりますが、北海道の冬は雨ではなく雪ですからね。
これじゃ、チェロが可哀想。 チェロの悲鳴が聞こえてきそう。 ニカワでつけた表板と横板、裏板と横板の接着面がはがれてしまうことがあるし、ひどい時は板が反り、時にはひび割れしてしまいます。
チェロを乾燥から守るために、6~7枚のバスタオルを水に浸して硬く絞り、部屋のあちこちに掛けても効果は少なく、室内の湿度は5~6%ぐらいしか上がりません。 それに毎日起床時と夕方、就寝前に乾いたタオルを濡らして部屋に掛ける作業が面倒になってきました。
そこで湿度調節用に、チェロのF字孔から胴体の中に差し込む、dampit(damp=湿気・湿り)を買ってきました。
ゴムの筒の中には、硬い繊維質のようなものが入っていて、これに水を含ませチェロの中に差し込みます。 筒には小さな穴がたくさん作ってあり、そこから湿気が少しずつ蒸発して出てくる仕組みです。 ゴム筒の中の繊維質のようなものが乾燥するとカチカチに硬くなり、水を含んでいる状態ですとスポンジのように柔らかいので、毎日朝晩チェックすれば大丈夫です。
dampitを使用していない状態。
使用した状態。
それでも充分ではないかもしれません。 防虫剤入りの「弦楽器湿度調節剤」も買いました。 これはケースに収納するだけでよいのです。
最高級の特殊シリカゲル(乾燥剤に使う白い粒)が、ケース内の湿度が60%以上になると急速に吸水し、反対に湿度が下がって乾燥してくると、吸着している水分を徐々に放出して一定の湿度を保ちます。
最適な環境を作り、ヴァイオリンやチェロなど、弦楽器の寿命をのばす効果があり、防虫剤が配合されているので弦楽器本体・弓の毛を虫から守るそうです。
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東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660