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No title
コンサートを楽しみにしていた人をがっかりさせてしまったかもしれないし、チケットの払い戻しなど、ご迷惑をおかけしたこと、申し訳なく思っています。
でも、気を取り直し、実現に向けて頑張らないとコロナに負けてしまったことになります。頑張るよ!
3月6日(土)に札幌市内で開催予定の「東日本大震災10年」のチャリティコンサート<464>は、新型コロナウイルス感染が心配されるため、延期することにしました。
昨年、1月15日に国内で初めて新型コロナウイルスの感染者が確認されて1年が経ちました。 初確認以後、開催が決まっていた東日本大震災復興支援のチャリティコンサートは次々に中止になり、開催されたのは12月20日に札幌市内で1度だけ。 小生は昨年以来、滅多に人と会うこともなく、3/6のコンサートを目標に練習に明け暮れる毎日でした。
毎日のニュースで感染が拡大傾向になっていくことを知るほか、1月7日には、政府は1都3県に2度目の緊急事態宣言を発令し、13日には7府県が追加されました。 小生が住む北海道でも、営業自粛要請している飲食店が自粛対象を拡大され、このような状況が続く中でコンサートはできるのだろうか・・と、不安な気持ちでした。 開催がどうなるか分からない中で、練習に打ち込まなければならないのは、辛いことです。
コンサートを開催しても、コンサートのスタッフ、関係者が、感染予防対策をしっかり守り、ご来場くださる皆さまのご協力があれば大丈夫なのではないか・・という思いと、相手は姿が見えない音もしない、匂いもしない化け物みたいな奴。 万が一にもクラスターが起きたら取り返しがつかないことになる・・ もしそうなれば責任は主催者である自分にある。 責任をとるといったって、どうやってとるのだ・・ とりようがないではないか。
小生の心の中では常に葛藤がありました。
熟慮の末、延期を決めました。 既にチケットを購入してコンサートを楽しみにしておられる方もいらっしゃいます。 申し訳ございません。
小生、84歳。 ここで演奏意欲、気力を失い引退に追い込まれてしまったら、コロナに負けたことになる。 「東日本大震災10年」のコンサートは、何としても実現しなければなりません。 延期後の新日程は来年3月を考えていますが、会場を希望の曜日で押さえるには1年前に手続きが必要です。 日程が決まりましたら、このブログでご報告いたしますのでよろしくお願いいたします。
ほか、問い合わせ等は、
平和ステージ・オフィス
能智 洋
011-665-0675
090-6442-4053
開催予定していた当日のプログラムには、ご挨拶代わりに、ご来場くださった皆さまに読んで頂こうと準備ができていた原稿を、お詫びの気持ちを込めて、ここに載せたいと思います。 ご一読頂けたら幸いです。
「2万人の御霊に守られて」 土田英順
「化け物だな。」 久しぶりに再会した友が、私をしげしげと見て呆れ顔で言いました。 この友には「過労死するなよ。」と言われたこともありました。
東日本大震災復興支援チャリティコンサートを始めたのは74歳の時。 友は、ハードな活動を続ける、高齢の身である私の健康を心配していたようです。 しかし、私の元気な姿に接し、半ば呆れながらも喜んでくれたのです。
活動を始めて10年が経ち84歳になりました。
真冬の演奏旅行で悪天候のため、行きも帰りも飛行機が終日欠航になり、本州への移動を急遽、陸路に変えて、岩手県大船渡市のコンサートにギリギリ間に合わせたこともありました。 大雪でJRが不通になり、函館のホテルに3日間缶詰め状態になったこともありました。 10年続けたハードな活動で、風邪ひとつひかず、新型コロナウイルス感染で中止になった以外は、1度もチャリティコンサートをキャンセルしたことがないのは健康の賜物であり、何かに守られているのかもしれません。
「じいたんが元気で活動を続けられるのは、東日本大震災で犠牲になった2万人の御霊に守られているからですよ。」 三重県四日市市、「大師之寺」の本堂でチェロを弾いた後、住職の立葉了禅さんが真顔でおっしゃいました。
今夜の演奏曲のうち、「ベートーベンのチェロソナタ第5番第2楽章」は、チェロとピアノが対話風に心の平安を願うような部分があり、持って行き場のない悲しみを神に訴えるような部分もあり、死者を偲んで悲しむ追悼の音楽に相応しい音楽だと思います。 帰らぬ人となった2万人の方たちのご冥福を祈り、心の中でそっと手を合わせながら、この気高く神々しい音楽を演奏したいと思います。