2016年4月25日、福島駅東口に近い複合施設「アオウゼ」内にあるイベントホールで、東日本大震災復興支援チャリティコンサート<304>が行われチェロを弾きました。 「認定NPO法人ふくしま30年プロジェクト」の主催でした。
終演後、一人のご婦人の訪問を受けました。 福島市内に住み、お隣の山形県米沢市に、原発事故後、外で自由に遊べなくなってしまった子どもたちのために、「青空保育たけの子」を開設した辺見妙子さんでした。
その出会いがきっかけになり、小生は彼女の願いで米沢の「青空保育たけの子」へ、子どもたちとお母さんのために、これまで3回チェロを弾きに行きました。
東日本大震災による原発事故後、福島県内で放射線量が高めのところでは、子どもたちが外では1日に30分しか遊ばせてもらえない保育園もありました。 保育園の室内に砂場を作ったり、遊具を置いたりする保育園も。
そんな時、米沢の農家の老夫婦が高齢で施設に入所し、空き家になったことを知った辺見さんは、築100年のその家を買い、野良猫を飼いならして住み着いた鼠を追い出し、改築して「青空保育たけの子」を開設しました。 子どもたちが放射能汚染を気にせずに、何に触っても大丈夫なように、思いっきり空気を吸い、一日中外で遊びまわれるように・・ それが彼女の願いでした。
その彼女からお便りを頂きました。 彼女の活動は開始から10年になり、昨年で「青空保育」の利用者数が1,000名に達し、この場所は子どもたちだけでなく、大人にとっても無くてはならない場所になったそうです。
そして・・・「子ども食堂をはじめます。~子どもたちの未来のために~ 米沢には”三者”という言葉があります。 ”よそ者” ”若者” ”ばか者” のことで、地域を作るのはこの三者なのだそうです。 わたしたちは、この ”三者精神” で新しいコミュニティをつくり、子どもたちが夢を持ち、夢を実現できる社会を共に作っていきます。 皆さまからの温かいご支援をお待ちしています。」
「青空保育たけの子」は、現在は子どもの数が多くないのと、月に一度の開催、小生がコロナ禍でチャリティコンサートができず、募金をお願いする機会がない状況、口座に振り込んでくださる皆さまのご厚情だけに頼っている状況を鑑み、些少とは思いますが、今回は¥5,000の寄付とさせていただきました。
一昨年の6月、「子ども食堂」の数は全国で3718ヵ所でしたが、2020年12月の支援団体の調査で、5086ヵ所になり、1年半の間に1368ヵ所も増えました。(北海道新聞) 増えることは、貧しい家庭の子どもや母親にとって心のよりどころ、居場所ができて救いになっても、これが本当によいことなのかどうか、考えさせられます。 根本にあることを解決しなければならないのではないでしょうか。
総理大臣は自助、共助、公助とおっしゃいますが、これぞ自助であり共助です。 国民は総理に言われるまでもなく、多くの人の善意で自発的に実行しています。 政府の要人も国会議員の皆さま方も、コロナが蔓延しようが収束が遅くなろうが、国民の税金で生活が保証されているのですから、もっと国民の生活に目を向け、心を寄せる温かな気持ちを持ち、行動で示してください。
「子どもの貧困率(中間的な所得の半分に満たない家庭で暮らす18歳未満の割合)」=2015年13,9%、2018年時点で13,5%。 大きな改善は見られず、依然として7人に1人が貧困状態にあります。
世帯類型別では、母子家庭など大人1人で子どもを育てる世帯の貧困率は、48,1%に上り、生活が苦しい実態が浮かびました。(厚生労働省が発表した2019年国民生活基礎調査による。 2020年7月18日 北海道新聞)
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東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660