2018年5月、この月の東日本大震災復興支援チャリティコンサートのスケジュールは、殆ど休む間もなく大変なスケジュールでした。 振り返ってみると大変だった・・と、思うのですが、その時は無我夢中で、たくさんコンサートの機会を与えてくださった皆さまのご厚志に、感謝の気持ちでいっぱいでした。
その月のコンサートの回数は、札幌市内1回、本州各地で15回、計16回でした。 本州では、まず宮城県大崎市古川で2ヵ所、神奈川県川崎市へ移動して川崎市で3ヵ所、横浜市、茅ヶ崎市、平塚市、各1ヵ所、東京都2ヵ所、東北新幹線で東北へ移動。 陸前高田市で1ヵ所、大船渡市で3ヵ所、一関で1ヵ所。
この間、移動だけの日や、ピアニストとリハーサルだけの日がありました。 毎晩酒を飲みながら、よくもまあ、無事にチェロを弾きまくってきたものです。
その中で、陸前高田市でのコンサートは、「ソロプチミスト大船渡」の総会後のパーティでの演奏でした。
陸前高田と大船渡はお隣同士。 お集まりになった方々のなかには、東日本大震災でチェロを残して旅立った、大船渡にお住まいだった舩渡洋子さんのお友達が数人おられました。
その中のお一人が、洋子さんの写真を下さったのです。 小生は帰宅後、その写真を練習室にずっと飾っていましたが、ブログにアップすることはしませんでした。 ご遺族のお気持ちを考慮して、公にすることができなかったのです。
さて、3/11に無観客で行われる、東日本大震災復興支援チャリティコンサート<464>が近づいてきました。 会場は札幌市内の小劇場「シアターZOO」。 小生は、彼女の遺品のチェロの音色が、彼女の元に届くことを願い、無人の客席に洋子さんの遺影を置いてチェロを弾くことにしました。
その演奏はユーチューブ動画で配信されます。 ” 洋子さん! 聴いてください。 あなたが使っていたチェロは、津波でボロボロになってしまったけど、修理をしてこんなにもきれいな音色を奏でるようになりましたよ。”
彼女はきっと天国で喜んでくれる。 そう信じて心を込めてチェロを弾こうと思います。
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東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660