ドでかい祭りが始まったようです。 世界的で
特別なスポーツの祭典って言うらしい。 コロナ禍で毎日人が亡くなっているというのにお祭りか。 親族は看取ることもできず、お別れの言葉すらかけられず、隔離されたまま旅立っていく人も。 なのにお祭りやって、コロナに打ち勝った証を世界に発信するとか。 この感覚、まともな人間の感覚なんだろうか。 理解に苦しみます。
東北の復興に関して言えば、ひと言で東日本大震災と言っても、地震だけの被災地域と、地震と津波の地域、それに原発事故が加わった地域では被災状況、復興の度合いが全く異なるのに、全部が復興したかのように世界に発信するのはおかしいです。 被災3県からも、国会に送られた議員がいるのに、彼らは何をしているんだろう。
津波で両親を亡くして孤児になってしまった子ども。 子を失くした親の悲しみ。 東北へ行って仮設住宅で一緒に生活したり、酒を酌み交わしながら心の奥底にある悲しみを打ち明けてくれる人たち。 もらい泣きしたことも。 この人たちに心の復興は永遠にないのです。
岩手県大槌町の「風の電話ボックス」のなかで見つけた幼い女の子の手紙。 《おかあさん、どこにいるの、 もう2ねんになるよ。 はやくかえってきてね。 まってるからね。》 思わず涙が溢れました。
放射能汚染で故郷を追われ、未だに全国各地の避難先で生活し、ふるさとに帰ることができないたくさんの人たち。 でも祭りを復興五輪と呼び、復興を世界に発信するとか。 一体どういう感覚なんだろう。
お祭りって平和な時にやるものだと思う。 今は、見えない、匂いもない、音もしない敵と命がけの戦いをやってるんじゃないの? お祭りやって浮かれていたんじゃ、いつになっても勝てないんじゃないですか・・・と、思うんですけど。
だからオリンピックは見たくないんです。 全然。 メダルだの記録なんかどうでもいい。 腹が立つから復興・復興と言ってくれるな! 東北だけじゃない。 各地で起きている震災で、被災した皆さんのことを忘れてしまったんだろう。 バカにしていると思う。
救いは土浦の教会で、小中学生にチェロを聴いてもらえること。 少し先だけど。 運動会は中止になり、部活もいつものようにはできないまま。 白鳥やアヴェマリアなどクラシック音楽の名曲と、はやりにはやったジブリ作品から、となりのトトロ・・そうだ!・・ 小学生はどんぐりころころや、めだかの学校など喜ぶから弾いてあげよう。 我慢に我慢を重ねている子どもたち。 いっときでも幸せ感に浸ってくれたらいいな。
※ 3月11日に札幌市内の小劇場で行われた「第464回 東日本大震災復興支援 無観客チャリティコンサート」の動画を配信中です。 配信は5月13日で終了予定でしたが、視聴回数が伸びているので当分の間延長することにしました。
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東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660