心の中はどんよりとした曇り空。 一向にまばゆい晴れ間が現れる気配がありません。 我慢我慢一点張りの、長く憂鬱なコロナ禍が続きます。
小生、禁酒に挑戦して3ヵ月ぐらいになりますが、それ以前は60数年間毎日欠かさず飲んでいた、典型的な酒飲みです。 ですから、飲食店を経営する知人はあちこちに。
札幌市中央区で、予約制のカフェレストランと、衣類等を扱うセレクトショップの経営者兼、歌を歌うピアニスト、鳥居はゆきさんもその一人。 お客さん商売と、演奏活動を両立させている異色のピアニストで、日本全国はおろか、世界中を見渡したって、こういう人はなかなかいるものではありません。
※ はっちゃん(鳥居はゆきさん)の店「Lakura」の玄関脇の薔薇。
彼女は小生のことを「じいたん」と呼びます。 孫たちもそう呼ぶので、親しみがあってよろしい。
その彼女からメールが着信しました。 友達から「じいたん子ども基金」に¥5,000の寄付をお預かりしているとのこと。
友達とは・・ 東北以北で最大の繫華街、札幌市内ススキノ地区の「スナックしおん」のママさんだそう。
蔓延防止等重点措置、緊急事態宣言などが発令されると、狙い打ちされる飲食業界。 時短要請、休業要請、酒はダメとか。 小生は、一人静かに酒の味を吟味して飲むことが多かったので、そういう客は店内で飲んで頂いてもよいのに・・と思うのですが。
コロナ禍になって、一律に一人10万円支給されたことがありました。 しかし、小生は年金受給者。 コロナ禍でも、働かなくても収入が減ることはありません。 飲食業界など、減収で生活に困る人たちのことを考えると、受け取ることは申し訳ないと思いました。
辞退も考えたのですが、そうするとそのお金は何に使われるかがわかりません。 税金の使われ方に不信感を持っていますから。
その頃、新聞の折込チラシに寿司屋さんや居酒屋さんの出前広告が増えました。 拙宅から車で10分ぐらいの寿司屋さんのチラシもあれば、40~50分ぐらいかかる南幌町の飲食店のチラシもありました。 遠いところから出前配達。 余程困っておられるんだな・・と思いました。
そこで・・ 老妻と合わせて20万円。 これ全部出前料理に使うことにしました。 外出自粛で滅多に外出しないので、妻は毎日3食の支度をしてくれます。 出前を取れば、支度は2回で済みます。 妻の労働負担軽減にもなる。 一石二鳥だ。
北海道は8月2日から31日まで蔓延防止等重点措置・・ はっちゃんも、「スナックしおん」のママさんも、さぞや困っておられると思うんです。 協力金の支給は遅い、遅い、遅れに遅れているという声も少なくありません。
そんな時、困っている飲食店のママさんが、震災で被災し、困っている人たちに・・って5千円を。 感激して身体が爆発しそうになりました。 支援をするお気持ちがあっても、いざ実行するとなるとなかなか出来ないものです。
彼女は音楽が大好きだそう。 小生は自主制作したCD/DVD9枚と、自著を彼女にプレゼントしました。 クラシック音楽の抒情的な美しい音楽が多いし、映画音楽やミュージカルの音楽、ジブリ作品も収録したので、きっと喜んで聴いてくださることでしょう。
「しおんのママさん」ありがとう。 お気持ち、一生忘れないよ。
【スナックガイド 北海道版より】
店名:すすきの スナック しおん
所在地:064-0806 北海道札幌市中央区南6条西3丁目 エイトビル2F
電話番号:011-563-1237
アクセス:札幌市営地下鉄東豊線「豊水すすきの」駅徒歩4分
:札幌市営地下鉄南北線「すすきの」駅徒歩4分
座席数:カウンター7席、テーブル2卓9席
※ 3月11日に札幌市内の小劇場で行われた「第464回 東日本大震災復興支援 無観客チャリティコンサート」の動画を配信中です。 配信は5月13日で終了予定でしたが、視聴回数が伸びているので当分の間延長することにしました。
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東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660