人間は生身。 中年を超えれば、加齢とともに体力が衰えていくのは致し方ないことです。 小生、38年間のオーケストラ活動を終えたのは60歳の誕生日でした。 その頃は1日3時間練習をやっていましたが、その後、今日までの24年間は下り坂。 最近はついに1日1時間半まで下ってしまいました。
30分やって30分休み、また30分やって30分休む。 食事をはさんでまた30分。 だらだらやっているようですが、然に非ず。 30分ごとの練習は、何をどうするか目的を定めてから始めます。 うまくいくと嬉しいですが、ほとんどの場合、目標達成とはいきません。
一歩一歩前進なんて甘いもんじゃないです。 1ミリ1ミリでも前に進むことができればシメタもんですが、それすらなかなか思うようにはいきません。 楽器を弾く技術は、始めた当初は練習方法さえ間違えなければ、とんとん拍子に身につきますが、ある程度まで進むと先へはなかなか進むのが難しくなってきて、進むどころか、折角身につけた技術を維持することさえ大変になってきます。
小生のような何をやっても不器用な人間は、テクニックを身につけることでも時間がかかるし、おまけに音楽的才能はないし、小指が短いのもハンデで、人さまの前に出てチェロを弾くためには、準備に時間がかかります。
それなのにこの世界に生き残っていられるのは、演奏を高めようとする意欲を失わないことと、辛い練習から逃げたくなった時でも逃げないことでしょうか。 そして、それを知る友やファンの支えがあるからです。
「福島の一ファン」は、「にんにくサプリメント」を送り続けて下さるし、つくば市の友は「もろみ酢」が身体によいからと送ってくださいました。 「元祖もろみ酢」は、天然アミノ酸や天然クエン酸を含む清涼飲料水。 服用を続けていると、筋肉を強化する効用があるそうです。 チェロ弾きにとって筋肉強化は願ってもない大切な事。 小生は友の気持ちが嬉しくて、もろみ酢は美味しくないけど、年寄りのチェロ弾きには筋肉強化はとても大事だから飲むよ・・って知らせたら、それじゃ1年分送るから嫌でも飲み続けてくださいって。 有難きは友の気持ち。 涙がこぼれそう。
コロナ禍でも、あちこちでいろんなコンサートをやっているけれど、小生は自粛を続けています。 感染を広げたくないから。 もろみ酢1年分は、コロナが終息に向かえば、また忙しくなるんだから、今のうちにもろみ酢で体力をつけておいてね・・と、友の無言の励ましに思え、心温まる思いでチェロの練習に向き合える・・何と幸せなんだろう。
友よ! ありがとう! もろみ酢飲んで頑張るよ!
※ 3月11日に、札幌市内にある北海道演劇財団所有の小劇場「シアターZOO」で行われた「第464回 東日本大震災復興支援 無観客チャリティコンサート」の動画を配信中です。
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東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660