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<汚染土 中間貯蔵施設へ そのⅡ>

昨日に続いて「汚染土 中間貯蔵施設へ」第2弾です。

福島市のお隣、伊達市の霊山小国地区は人口1200~1300人ぐらいの自然豊かな集落です。 原発から北西に約55~60km。 原発事故により風に乗って運ばれた放射能、地形の関係もあるのでしょう。 放射線量が局地的に高いホットスポットとなってしまいました。 

米も野菜も2年間作れず、生活用水だった井戸水も、沢の水も汚染し、慎ましくも豊かな暮らしは汚されてしまいました。 現在は水道がひけましたが、集落の人たちは大変なご苦労をなさいました。

「放射能からきれいな小国を取り戻す会」が主催してくださったコンサートはこれまでに2回行い、小国小学校にも数回訪れてチェロを弾きました。 小国小の校舎は大きくて立派なのに、全校児童は20数名か、年度によっては20名以下の年度もありました。 

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「放射能からきれいな小国を取り戻す会」の事務局長は菅野昌信さん。 彼は一級建築士で、福島市内に事務所をかまえておられます。 小国でのコンサートで初めてお会いして以来、親密な間柄になり、小生が小国を訪れると、いつもご自宅にご招待下さり、胚を酌み交わす仲になりました。

※ 小国小学校で菅野さんと。 後ろは校庭。 地中にはフレコンバッグが埋められていました。
 
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※ 道路脇にもフレコンバッグの仮置き場が。 フェンスで道路から見えないようにしてあります。 「毎日、ここを通る度に気が重くなるんですよね。 早く中間貯蔵施設ができてほしいのですが・・」と、菅野さん。 

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※ 仮置き場のフェンスには、伊達市役所の放射能対策課の職員が、毎日、空間放射線量を計測した結果を掲示しています。

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※ 新聞やテレビが天気予報を報じるように、空間放射線量も毎日発表されていました。 ここはバス停ですが、放射線量が掲示されていました。

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※ ここにも仮置き場が。 小さな集落でもあちこちに。 住民がお気の毒でなりません。

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※ 以下は「放射能からきれいな小国を取り戻す会」が発行した冊子、「会員の声 記録集ー99人の想いー」より引用させていただきます。

放射能汚染した小国地区は、413世帯(国勢調査、2010年10月)のうち、90世帯が自主的な避難を促す「特定避難勧奨地点」に指定されました。 この制度は、事故発生後、1年間の積算放射線量が、20ミリシーベルトを超えると推定される地点を対象に適応される制度です。

指定された世帯には賠償金が支払われ、免税などの優遇措置が講じられますが、隣り合った世帯が指定に漏れるケースもあり、両者の間に大きな経済的格差が生じ、人間関係がぎくしゃくして住民の分断が起きてしまいました。 

明日に続く。 

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プロフィール

土田英順

Author:土田英順
土田英順【つちだ えいじゅん】
音楽家・チェリスト。
日本フィル、新日本フィル、札幌交響楽団の首席チェロ奏者を歴任。
ボストン交響楽団およびボストンポップスでも演奏(1969〜1970)。現在ソリストとして活躍中。
全国各地、19都道府県での「東日本大震災復興支援チャリティ・コンサート」は501回を数え、震災後、東北には22回訪れ、被災地でのコンサートは111回に及ぶ。
(2024年3月現在)
被災地に滞在中、大津波の犠牲となった女性のチェロに出会い、持ち主のご遺族と友人たちの思いによってボロボロになったチェロを譲り受け、蘇らせた。
チェロの音色が天国に届く事を願いながら、今日(こんにち)も被災したチェロを奏でる。
2014年12月「第17回まちかどのフィランソロピスト賞(社会貢献)」受賞。
2015年10月「札幌芸術賞」受賞。
被災したチェロを使って録音した CD「祈り」発売。
音楽人生をまとめた著書「チェロ弾き英順 音楽の人生(たび)」出版。
第6回 全国新聞社出版協議会 ふるさと自費出版大賞において優秀賞受賞。
2017年11月 ソロプチミスト日本財団より「千嘉代子賞」受賞。
2019年10月 デビュー60周年記念チェロリサイタルを開催。
2022年4月 札幌ユネスコ協会初代広報大使に就任。

2012年12月「東日本大震災支援 じいたん子ども基金」開設。
基金は被災地の方々のために使われている。
【北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660 口座名 東日本大震災支援 じいたん子ども基金 代表 土田英順】

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