<汚染土 中間貯蔵施設へ そのⅢ>
- 2021/10/29
- 21:40
福島から国道13号線を車で米沢へ向かう途中、「十六沼公園」がありました。 サッカー場、テニスコート、十六沼では釣りもできる大きな公園です。 800台の車が駐車できる広い駐車場。 その向かいに白いフェンスがありました。 尋ねると、フェンスの内側はフレコンバッグの仮置き場だそうです。 競技場がある公園が広ければ、放射能汚染物の仮置き場も驚くべき広さ。 フレコンバッグは何袋置いている? 何千? 何万? いや、もっとかな・・・
南相馬・・ 国道6号線沿いにもフレコンバッグ置き場がありました。 フェンスで囲ってあり見えないのですが、土手の上を通る国道に上がると内側はまる見えでした。
飯館村は福島市の面積と比べて、少し小さいだけの広い村。 村を通過する高速バスの車窓を眺めていると、ほとんどが田畑でした。 飯館牛は肉牛のブランドで知られていましたが、肉屋さんには人がおらず店は荒れ放題でした。 放射能汚染で牛と一緒に本州に避難した人。 牛を牛舎に放置して避難した人。 哀れ、牛は餓死してしまいました。 それ、撮影した人がいて写真見ました。 倒れた牛は骨と皮になっていて・・
復興目的に「道の駅」が誕生しました。 その名は「までい館」。 20億円かけて。 福島駅西口から南相馬へ行く高速バスの通り道。 福島から1時間。 高速バスは「までい館」に停車しますが、停車時間は僅かに5分。 乗客のトイレタイムです。 5分じゃ食事も買い物もできません。 立ち寄ることができるのはマイカー族だけ。 これじゃ赤字になるんじゃないかと心配になります。 復興目的につくったのに。
※ レストランの天井は花・花・花
※ お土産コーナーも。
花と言えば、復興目的にと大きなハウスを4棟作って花を育てて販売しています。 注文を受けて発送も。 避難指示で村には人が少なく、道の駅で働く人も、花づくりの仕事も、みんな福島市や二本松市など、近隣の町から車で来て朝から夕方まで働いて帰るそうです。
田畑のあちこちはフレコンバッグの仮置き場になっていました。 走行中の高速バスの車内から必死で撮りました。 安物のデジカメでよくぞ撮れたもんです。
3日続けてお伝えしましたが、福島県全域を考えたらほんの1部です。 フレコンバッグを家の庭先や校庭に置いたり埋めたりしている「現場保管」と、町中の空いている場所に置く「仮置き場」は県全域で何ヵ所ぐらいあるんだろう。 双葉町と大熊町の中間貯蔵施設に搬入中のフレコンバッグの数は、全部で何袋ぐらいあるんだろう。 それは明日のブログで。
明日に続く、明日は最終回です。