11月12日はリハーサル後、つくば市の「ホテル日航つくば」に宿泊し、市内のイタリアンレストランで夕食会。 翌13日にはお隣の土浦の教会で、午前と午後にチャリティコンサート。 共演のピアニスト、荒井玲奈さんはチェロと共演初体験で、よい演奏を目指そうと一生懸命ピアノに取り組むお姿は美しくもあり、小生の心に響きました。 幸せな2日間でした。
アンコールで弾いたシューベルトの「鱒の第4楽章」。 ヴィオラを弾いた清水悦子さんとの再会は50年ぶり?でしょうか。
悦子さんは、小生が桐朋学園学生時代、親友だった岡山直之君の妹さん。 我が友を皆がチョクさんと呼び、彼はピアノがずば抜けてうまく、学内で目立つ存在でした。
チョクさんは期末の実技試験でいつも小生の伴奏をしてくれたし、卒業して日本フィルの入団オーディションで、ドボルザークのチェロコンチェルトの1楽章を弾いた時も、オーケストラパートをピアノで弾いてくれました。
2人はよく酒を飲みました。 学校近くのラーメン屋さんで餃子や野菜炒めをつまみにビールをガブガブ飲み、酒も飲みました。 福島が実家の彼は、正月休みも故郷へ帰らず、我が家に泊まり込んでいることもありました。 そのチョクさん、若くして遠くへ旅立ちました。 何ということだ。 もし、元気でいてくれたら、日本中、2人で演奏の旅ができたのにって、悲しく悔しく何とも言えない気持ちになったものです。
そのチョクさんの妹さんの悦ちゃんと、室内楽を一緒に弾けるなんて。 チョクさんが引き合わせてくれたのかも知れません。 兄妹だから、やっぱり似ています。 チョクさんの面影を何となく感じる悦ちゃん。 「鱒」の演奏中、礼拝堂のどこかで、チョクさんが笑みを浮かべてこちらを見ているような気がしました。
「鱒」でヴァイオリンを弾いたのは内山恭子さん。 彼女を育てたのが清水悦子さん。 悦ちゃんのお弟子さんです。 内山さんと一緒に弾いたのは「鱒の第4楽章」だけでしたが、彼女には豊かな音楽性を感じたし、音色が柔らかくて美しく、基礎もしっかりしています。 これから大きく羽ばたく素質を持っているヴァイオリニストだと思いました。
右、内山恭子さん、左、荒井玲奈さん。
この日、「鱒」に必要なコントラバスが準備できなかったため、バスのパートを箕輪成美さんがピアノで弾き、低音で全体をしっかりと支えて下さいました。
つづく。
※ 3月11日に、札幌市内にある北海道演劇財団所有の小劇場「シアターZOO」で行われた「第464回 東日本大震災復興支援 無観客チャリティコンサート」の動画を配信中です。
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東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660