【支援が少なくなりました。 ボランティアも来なくなりました。 鉄道は未だに復旧していません。 この町は見捨てられた町なのです。】・・・寂しそうにおっしゃるお坊さんの このお言葉、以前にもこのブログでお伝えしました。
宮城県亘理郡山元町、曹洞宗 圓通山 普門寺住職、坂野文俊さんのお言葉は胸に突き刺ささるようで、今も忘れることができません。
山元町を初めて訪れたのは、2013年8月28日でした。 東日本大震災からおよそ2年半。 地震と大津波の爪痕が残る普門寺の本堂で、お集まりくださった町の人たちのためにチェロを弾きました。
演奏後の交流会で、町の人たちのご要望を受け、「じいたん子ども基金」からビニールを使った仮設集会所建設のお手伝いをさせて頂き、翌年完成すると彼等はプロパンガスのボンベを設置し、水道を引いて冷蔵庫を置き、簡単な調理ができるように流し台も作りました。 彼等は話し合いながら、彼等にできることを少しずつ実行し、何もかも失った どん底の状態から立ち上がろうとしていたのです。
そこは、地震と大津波によって荒れ果ててしまった土地でしたが、少しでも心が和むようにと、小生は「じいたん子ども基金」からお花の苗をたくさん送りました。 彼等はそれを一株ずつ丁寧にていねいに植えて、綺麗な花壇をいくつも完成させました。
彼等は募金箱にお金を入れてくださる皆さまのご厚情、じいたん基金の口座に入金してくださる方々のご厚情を忘れることなく、受けた支援は何ひとつ無駄にせず、復興に向けて彼等ができることをコツコツと実行していることに小生は心を打たれました。
「じいたんドーム」と名付けたビニールを使った集会所と同じ敷地にプレハブの「みんなのとしょかん」を作り、空いたスペースには子どもたちのために遊具を設置し、今度はプレハブの「絵本館」を造り、間もなくオープンの運びとなりました。
※ 右、「みんなのとしょかん」 左、新たにオープンする「絵本館」
※ 絵本館の右の建物は、皆さまからのご支援で昨年完成した水洗トイレ建屋です。
小生は、先々月と今月、絵本を10冊ずつ送りました。 「絵本館」の中には「じいたん えほんコーナー」を設けるそうです。 子どもも大人も楽しめる絵本。 山元町の皆さんが喜ぶと思うと、小生も嬉しくなります。
※ 絵本の搬入中。 ごたごたした様子だそうです。
「みんなのとしょかん」の管理責任者・菊地慎一郎さんは、「みんなのとしょかん」と「絵本館」のために、不要になって眠っている本があったら、辞書と全集以外は何でもよいので、送ってほしいそうです。
送り先: 〒989-2201 宮城県亘理郡山元町山寺字西頭無38-11 「みんなのとしょかん」
菊地慎一郎
よろしくお願いいたします。
※ 3月11日に、札幌市内にある北海道演劇財団所有の小劇場「シアターZOO」で行われた「第464回 東日本大震災復興支援 無観客チャリティコンサート」の動画を配信中です。
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東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660