小学生のS君の件で つくば市の友、Eさんからメールが着信したのは、ひと月ほど前だったでしょうか。 Eさんの友、H先生が小学生のS君を車に乗せて、BGMに小生と鳥居はゆきさんのCD「祈り」を車内で流していたそうです。 目的地に着き、S君に降りるよう促すと、S君は「祈り」の音楽をもっと聴いていたい、降りたくない、と。 H先生がなだめると、S君はしぶしぶ降りたそうです。
そのメールを読み、小生はEさんに「祈り」を送りました。 S君に渡してくれと。 CDにサインをしてカードには、「努力はウソをつかない」と書きました。
今度はH先生から長文のメールが着信しました。 S君が大喜びしたのは勿論のこと、お母さんは喜びと感激で涙でいっぱいだったそうです。
その数日後、お母さんからと、S君と小学校2年生の妹のEちゃんからも手紙が届きました。
S君の手紙の1部です。(原文のまま) 「土田英順さんへ DVDありがとうございます。 短いですが読んでもらたらこうえいです。 ・・・努力はウソをつかないと聞いた時、ママが泣いていました。・・・以下略・・・」
妹の小学校2年生のEちゃん。(原文のまま) 「土田えいじゅんさんへ ・・・ このまえわチェロをみなさんのまえですてきなおんがくをひいてありがとうございました。・・・ママが努力はウソをつかないでママがよんでないていました。・・・以下略・・・」
お母さんのお手紙には、感謝の言葉が綴られていました。
もちろん小生は3人に返事を書きました。
S君宛ての手紙だけ記します。 「僕は不器用で、若い頃チェロを弾いても、何をやっても下手で成績はいつもビリだったんだよ。 ガッカリしているとお父さんが ”努力を続けていれば、きっとチェロが上手になるよ、成績もあがるよ。 努力はウソをつかないんだよ。・・と言いました。 僕はお父さんを信じて頑張っていたら、大勢の人の前でもチェロが弾けるようになりました。 お父さんが言ったことは本当だったんだ。 だから努力はウソをつかないんだよ。”」
もうひとつのお話。 「じいたん子ども基金」から福島県須賀川市の子どもたちに絵本を送ると、小学生の女の子たちが小生にプレゼントを作って送ってくれました。
子どもは絵を描くことと、音楽を聴いたり楽器に触れて音を出して遊ぶことが好きです。 ですから小生は、小中学校、幼稚園、保育園にも行ってチェロを弾くことが好きなんです。 学校でチェロを弾いた後、子どもたち全員の感想文が、学校から送られてくることがあります。 それはそれは嬉しいものですが、多分、先生に言われて書いたものでしょう。
今回のつくば市の母子、須賀川市の女の子たちは、自分から進んで書いたり作ったりしたものと思います。 それだけに心に響くものが大きいのです。
そろそろ2021年の幕が下り、新しい年を迎える時、何物にも代えがたい、子どもたちの純粋で温かな心に触れることができて嬉しいです。
今年は秋にコンサート活動が始まるまでは我慢の1年でしたが、純粋な子どもの心と触れ合うことができた素敵な1年でもありました。
<我慢の1年素敵な1年> おわり
※ 東日本大震災チャリティ動画第2弾は、12月26日に配信スタートしました。
※ 3月11日に、札幌市内にある北海道演劇財団所有の小劇場「シアターZOO」で行われた「第464回 東日本大震災復興支援 無観客チャリティコンサート」の動画も配信中です。
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東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順