昨日(1月29日)更新のブログの続編です。
このブログは、北海道演劇財団の全面協力のおかげで実現した、「東日本大震災復興支援チャリティ動画第2弾」をご紹介させていただくブログです。
前回の「そのⅡ」では、ベートーベンの「ピアノソナタ ”悲愴” から第2楽章」、バッハ・グノーの「アヴェマリア」、ラフマニノフの「ヴォカリーズ」の3曲をご紹介させていただきました。
このブログでは、まず演奏4曲目のピアソラの「オブリビオン」です。 バンドネオンの名手として活動の傍ら、パリで作曲を学び、現代音楽の旗手たちとの交流も深かったピアソラは、様々なスタイルの作品を残しています。
この曲は、1984年に製作された映画、「エンリコ4世」の挿入曲です。 「忘却」という意味のこの曲は、後にフランス語の歌詞がつけられ、歌が参加することもあるそうです。 秘めた情熱、哀愁をおびたメロディが心に響きます。
曲が始まる時間です。
20:46
曲間にトークを挟みました。
5曲目は人気の「リベルタンゴ」です。 「リベルタンゴ」は、「自由なタンゴ」と言ったような意味の造語だそうです。 ジャズ風、ロック風、クラシック風、と演奏者や楽器の組み合わせによって様々に演奏されますが、小生が弾いているのは勿論クラシック風です。
タンゴは舞曲ですから早いテンポではありません。 ヨーヨーマはゆったり目で中庸のテンポで弾いていますが、小生は早いテンポが好きで一気に弾いてしまいます。 「自由なタンゴ」ですから早いテンポでもよいでしょう。
原曲はチェロのソロ曲ではなく、ピアソラ自身が弾いていたバンドネオンを含む数名のバンドのための作品と思います。 その編成で演奏する場合、メロディが出る前の前奏の部分で、打楽器の一種が、ギシギシと音を鳴らす部分がありますが、小生は、その音を模倣して駒の下部を弾き、ギシギシと音を出します。 それが4回あるのです。
あるコンサートの終演後、ご婦人が「プロなのにギシギシかすれたような変な音を出してダメですね。 4回もですよ。」と呆れたようにおっしゃいました。 小生は、すみません、あの、これ、原曲にある打楽器の代わりなんです。 楽譜に Beyond the Bridge (駒を超えて・駒の向こうで) って書いてあるものですから、と言ったら、その人何とも言えない変な顔をしていました。 意味が分からなかったんですかね。 ちなみに Beyond the tomb は、あの世で。
31:13
つづく。
(2021年3月13日配信開始。)
(2021年12月26日配信開始。)
東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660