一昨日(2月1日)更新したブログの続編です。
大震災チャリティ動画第2弾の7曲目・・・今日はショパンのノクターン第20番嬰ハ短調のご紹介です。
1995年、58歳の時、初のCDソロアルバム「チェロ名曲選」を制作し、その2年後に再びCD制作に挑戦しました。 1997年9月10日~11日、ところは東京都三鷹市芸術文化センター「風のホール」。 ソロアルバム制作第2弾「チェロの旅」では、17曲を収録したうち、小生にとって超難曲が3曲ありました。
リストの「愛の夢」、(編曲、ガスパール・カサド)、ショパンの「ノクターン第2番変ホ長調」、(編曲、ダビッド・ポッパー)、そして動画第2弾で弾いた「ノクターン第20番嬰ハ短調」、(編曲、グレゴール・ピアティゴルスキー)の3曲でした。
編曲した3人は、チェロの名人として活躍した人だけに、幅広い音域にわたってかなり高度の技巧がちりばめられています。
録音の日、マイクを前にすると小生は恐怖心に襲われ、この難曲3曲の録音は小生の手には負えないと、弱気になってしまいました。 気持ち的に本当に追い詰められてしまったのです。 しかし、ディレクターとピアニストの小森谷裕子さんに励まされ、よし! やってみよう! という気になりました。
小森谷さんは、小生の気持ちが和らぐように優しい笑みを浮かべ、きのうの練習では とてもきれいに弾いていたのだから絶対大丈夫ですよって背中を押してくださったし、テスト録音を聴いたディレクターは、いつも音程がどうのこうの、何かと厳しく問題点を指摘するのに、この時はいつもと違って、とてもいいですよ・・本番もその調子でいきましょう・・と、小生の気持ちが少しでも楽になるように励ましてくださいました。 このように、小生は、お二人に支えられて無事に録音を終え、CD「チェロの旅」の誕生となりました。
それから25年。 動画第2弾の収録では、崖っぷちを歩くような、清水の舞台のような追い詰められた精神状態ではありませんでしたが、ピアティゴルスキー編曲のショパンはやはり難しかったです。
動画第2弾でショパンのノクターン第20番嬰ハ短調が始まる時間は45:33です。
つづく。
(2021年3月13日配信開始。)
(2021年12月26日配信開始。)
東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660