やむを得ない事情で出演を辞退せざるを得なかったピアニストたち。 コロナ禍で1年延期になった小生のチェロリサイタルは、本番1週間前になってピアニストが出演できなくなるという大変な事態になりましたが、新たに林絵里さんが出演を承諾して下さり、予定通り3月6日に開催することができました。
絵里さんとは2002年2月に、東京都三鷹市芸術文化センター「風のホール」でCD制作のレコーディングを行いましたし、北海道内では札幌や函館、帯広、釧路など主要都市で多数共演したことがあり、お互いに気心が通じ合う間柄です。 アンサンブル経験が豊富な彼女は、ご自身で楽譜を全て持っておられたことも助かりました。
出演が決まった2月26日の翌日、絵里さんからメールが着信しました。 ご自身で航空券を手配した彼女は、コンサート前日の3月5日のANA073便、新千歳空港着18:35で行きます・・と。 これでコンサートを中止したり延期したりしないで済みそうです。
しかし、1週間後の3月5日、札幌の天候は雪交じりの嫌な感じの天候でした。
ANA073便に搭乗前、絵里さんからメールが着信しました。 『今のところ出発するようですが、現地が雪のため着陸できないと判断したら羽田に戻るとのことです。 そんなことにならないように願うばかりです。』
悪天候で欠航になり、急遽、陸の移動に変えて、大船渡での本番にギリギリで間に合わせたり、その地に足止めになったりした経験が、これまでに何度もある小生は心臓が縮まる思いでした。
お天道様が相手だ。 運を天に任せるしかない・・ 運命のままに従う・・だ。 なるようにしかならない。
約2時間後、18:37に絵里さんから2度目のメールが着信。 無事着きました、荷物を受け取って札幌に向かいます・・と。 そしてその後も電車に乗りました・・ 札幌駅に着きました、タクシーでそちらに向かいます・・と、逐一連絡がありました。
落ち合う場所、中央区のホテルで10数年ぶりに絵里さんと再会したのは、20:00頃でした。 二人は練習場所の「Lakura」へ向かいました。 「Lakura」はピアニスト、鳥居はゆきさんが経営する店。 レンガ造りの築103年の建物は、音が外に洩れることはなさそうで、練習は夜でも可能です。
つづく。
※ 東日本大震災復興支援チャリティコンサート動画を配信中です。
第1弾はこちらです。 ☞ https://youtu.be/gtQXuddBmTE
(2021年3月11日に北海道演劇財団所有の小劇場、「シアターZOO」で収録)
第2弾はこちらです。 ☞ https://youtu.be/FSd0R9MAYnc
(2021年11月8日にLAKURAで収録)
チェロ 土田英順 ピアノと歌 鳥居はゆき
東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660