東日本大震災子ども支援募金・ユネスコ協会就学支援奨学金事業は、
2025年度まで奨学金の給付を続けますが、ご寄付の受付は2022年度で終了するそうです。
その後は、この事業を引き継ぐかたちで、日本各地で起こりうる自然災害を想定し、昨年度創設した「災害子ども教育支援」を行い、各地の子どもたちが夢や進学を諦めることなく、それぞれの描く未来に向かって進むことができるよう、教育支援を続けていくとのことです。

「災害子ども教育支援」では、発災時に迅速な支援ができるよう、平時からの募金を指定募金として積み立てます。 「東日本大震災支援 じいたん子ども基金」は、来年3月までは支援を続けさせていただきますが、2023年4月以降の支援をどうしたものか、思案しているところです。
ユネスコ協会連盟に寄せられた、奨学生のお便りをご紹介させていただきます。
※ 2020年度奨学生、高校2年生、宮城県気仙沼市。
《3年間、ご支援いただき、ありがとうございました。 ご支援のおかげで、部活動の遠征や漢字検定、模試など、様々なことに活用させていただくことができました。 今後は、進学し看護の道を目指したいと思っています。 震災では多くの命が失われ、今もコロナにより数え切れないほどの尊い命が失われつつあります。 私は少しでも世の中の助けになりたいと考えています。 これも、支援してくださった方々の支えがあったからこそ、ここまで進むことができたのだと思っています。 私も困っている人のためにこれからも頑張ります。 長い間のご支援、本当にありがとうございました。》
※ 知人の息子さんは中卒で社会に出て働いています。 貧しくて進学できないのではなく、本人の希望で、親も子どもの考えを尊重して賛成したのだと思います。 田中角栄元総理大臣は、尋常小学校6年、高等小学校2年卒で政界に入りして総理大臣になった人。 ご自身の発言・・「私が田中角栄だ。 ご承知の通り小学校高等科卒だ。」
本人の意思、希望で進学しないのと、周囲の友達が皆進学するのに、震災で家と仕事を失った親を助けようと、進学をためらうのでは全然違います。
ユネスコの就学支援奨学金事業は素晴らしい事業ですね。 給付を受けた奨学生たちは、感謝するだけでなく、支えてもらった恩を忘れず、今度は自分が人の役に立つ人間になりたい(宮城県仙台市 高校1年生)・・・ 少しでも世の中の助けになりたい、困っている人のために頑張る(宮城県気仙沼市 高校2年生)・・・ この若者たちは、人の心の痛みがわかる人になり、いずれは誰かを応援し、支えられるような社会人に育っていくでしょう。 優しい心のバトンタッチです。
※ このブログは、「公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟」の活動報告書から引用させていただきました。
東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660