11月4日の午前中、障がい者支援施設、「日の出学園」でチェロを弾き、昼食後、ホテルの部屋で1時間休んだあと、同じ市内の「特別養護老人ホーム・斜里福祉会 やすらぎの苑」へ行きチェロを弾きました。 移動はすべて知床ユネスコ協会会長の川村國博さんの車です。
何から何まで川村さんに甘えてしまっているのですが、小生は70歳の時、運転免許証を返上したので、こういう時はどなたかに甘えるしかなく、厄介な年寄りなのかもしれません。 川村さんは80歳。 高齢男性2人、頑張っています。
「やすらぎの苑」に到着。
抗原検査をお願いします・・ コロナ感染者がまた増えてきたし、ここは高齢者施設。 当然のことでしょう。 抗原検査は初体験。 鼻の中にめん棒みたいのを突っ込まれて、嫌な感じですな。 検査結果は陰性でした。
会場にお集まりくださった入居者は30名ぐらいでしたでしょうか。 100歳以上が2人、あとはほとんどが90歳代で70歳~80歳代少し、60歳代も。
コンサートでは、クラシックの名曲よりも、日本の歌の方が人気がありました。 アンコールには、となりのトトロから「散歩」を弾くと、お年寄りたちは手拍子を打って盛り上がりました。
来てよかった! こんなにも喜んでくれた! 小生の心はホカホカになりました。
この後、小生はお花屋さんで花を買い、斜里町役場へ行きました。 役場内には、観光船カズワンの痛ましい沈没事故の犠牲者たちのために、献花台が設置されていると聞いたからです。
事故発生は4月23日、花屋さんの店員さんの話では、未だに毎日多くの人が献花用の花を買いにくるそうです。 遠くからも。 「お客さん、どこから?」 ”札幌からです。” 「ありがとうございます、皆さん、天国できっと喜びます。」
役場の献花台には、多くの献花とメッセージが寄せられていました。 献花台に献花されたお花は、役場で担当者を決めて、水を取り替えたり手入れを丁寧にやっているそうです。
沈み始めた船から海に飛び込むなんて、どんなに怖かっただろう・・・ 海水はどんなに冷たかっただろう・・・ 国後島まで流された人も・・・ 小学生の女の子が知床半島の反対側まで流されていたなんて・・・ 可哀そうで胸が引き裂かれそう・・・
痛ましい事故から半年が過ぎても、多くの人々から弔慰が寄せられている。 小生は、ご遺族の悲しみが消えることがなくても、このことが少しでも慰めになり、励ましになってくれることを願いながら、犠牲者のご冥福を祈るとともに、未だに見つからない6名の方々が一日も早く見つかりますように・・・と、祈りました。
つづく。
東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660