斜里は広大な土地があり、ビートや小麦などを収穫しています。 羅臼は漁師の町で土地が狭く、海に沿って長く延びる町。 海と山の間の土地が狭いからこうなるのです。 町の端から端までは、人が住んでいるところで40kmあり、人が住んでいないところを含めると60km。 10年前は7000人いた人口は現在4700人で、うち漁師は1000人いますが若い人がいないそうです。
海に目を向けると眼前に現れるのは国後島。 羅臼⇔国後島間は23km。 沖縄よりも大きな島。 日本にとっては大きな島ですが、ロシアにとっては小さな島でしょう。 だって、ロシアは とてつもなく広い領土を持っているのですから。 そのくせ、もっと欲しい、もっと欲しいって領土を欲しがる。 なんと欲張りな国なんだ。 人のものをむやみやたらに奪うもんじゃない。 人命を軽視してはいけません。
羅臼の町に港は6ヵ所。 酪農10軒のみで農家はなし。 人口減で食堂がなくなり、10軒あったスナックは3軒に。 コンビニは3軒ありますが、他の商店は全部撤退したそう。 昔は5校あった小学校は2校に。
肝心の漁獲ですが。 ドル箱だったスケソウダラやタラが最盛期の1割のことも。 イカはいなくなり、ブリが獲れたり異変が起きているそう。 海水温度の関係でしょうかね。 地球温暖化対策待ったなし!・・ と思いますが。
これじゃ漁師さんもストレスがたまるんじゃないか? 解消法は? 隣町の中標津町へ車で1時間15分かけてパチンコに行くそう。 勝てばいいけど負ければストレスは倍増だ。 2時間半かけて釧路へ飲みに行く人も。 飲みたいだけ飲んで1泊して帰るそう。 漁師さんがやることは豪快だ。
※ 羅臼町連合町内会会長さんで、「宮腰整骨院」の宮腰 實さんの名刺の裏面。
斜里から羅臼へ向かう車中で、石川 勝さんから聞くお話は、明るいお話ではありませんでしたが、暗い感じはなく、こういうことを明るく話す不思議な御仁です。
羅臼の町に入ると、石川さんは、道の駅内にある魚屋さんに案内してくださいました。 ありがたや。 小生の活動を遠くから応援を続けてくださる、つくば市の友と、大阪の友に羅臼産の魚を送りました。 びっくりして喜んでくださるでしょう。
昼食にはノンアルコールビールと、羅臼名物のワカメラーメンをご馳走になり、コンサート会場の羅臼小学校へ向かいました。
つづく。
東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660