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<座席を譲ってくださった女性>

「時計台ホール」 で<447>を行なった翌日、弓の毛の張り替えに札幌市中央区の弦楽器修理工房へ行きました。

拙宅最寄りのバス停からJRバスで地下鉄駅へ。 20分地下鉄に乗ったあとは少し歩いて市電の停留所へ。  到着した市電は混んでいました。

吊革につかまって立っていると、目の前の中年女性がサッと立上り、《次に降りますからどうぞ。》
やわらかな優しい笑顔でした。

小生は、こういう時は喜んでご厚意をお受けするのが礼儀だと思っています。 笑顔で丁寧にお礼を申し上げて着席したのは言うまでもありません。

弓の毛の張り替えが済んだ帰り道は、逆のコースで帰宅の途に。

まず市電に乗りました。 車内前方の空いたスペースに立っていようとすると、右肘付近をツンツンと。 
《どうぞ》 今度は若い女性でした。

親切っていいな。 親切ってうれしいな。 だからこちらも人さまには親切にしよう。

10数年前でした・・ イスタンブールのトラム (路面電車)では、中年男性が席を譲ってくれ、翌日は小学生の男の子が席を譲ってくれたことがありましたっけ。

バス内で高齢者に席を譲る光景はニューヨークでも。 外国では高齢者を敬う心を大切にしているようです。

国内では男女とも若い人はスマホに夢中か居眠りか。 高齢者は眼中になさそうです。 今回のように1日に2度の親切なんてホント珍しいことですね。

ある時、横浜市の戸塚駅始発バスに乗り座っていると、杖をついたお婆さんが乗ってきました。 小生が席を譲り立ち上がると横にいた中年男性・・ 譲ることないよ。 座りたきゃ並んで一台あとのバスに乗ればいいんだ。 みんな疲れてるんだから・・ だとさ。

この人に高齢者を敬う心はなさそうです。

それにしても。 小生、よく若い若いって言われるのですが。 市電の中で往復とも席を譲って頂きました。  やっぱりおじいちゃんなんだ。

          東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。

(2012年12月10日)

【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順

北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660


ご支援、よろしくお願い申し上げます。


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プロフィール

土田英順

Author:土田英順
土田英順【つちだ えいじゅん】
音楽家・チェリスト。
日本フィル、新日本フィル、札幌交響楽団の首席チェロ奏者を歴任。
ボストン交響楽団およびボストンポップスでも演奏(1969〜1970)。現在ソリストとして活躍中。
全国各地、19都道府県での「東日本大震災復興支援チャリティ・コンサート」は486回を数え、震災後、東北には19回訪れ、被災地でのコンサートは101回に及ぶ。
(2023年4月末現在)
被災地に滞在中、大津波の犠牲となった女性のチェロに出会い、持ち主のご遺族と友人たちの思いによってボロボロになったチェロを譲り受け、蘇らせた。
チェロの音色が天国に届く事を願いながら、今日(こんにち)も被災したチェロを奏でる。
2014年12月「第17回まちかどのフィランソロピスト賞(社会貢献)」受賞。
2015年10月「札幌芸術賞」受賞。
被災したチェロを使って録音した CD「祈り」発売。
音楽人生をまとめた著書「チェロ弾き英順 音楽の人生(たび)」出版。
第6回 全国新聞社出版協議会 ふるさと自費出版大賞において優秀賞受賞。
2017年11月 ソロプチミスト日本財団より「千嘉代子賞」受賞。
2019年10月 デビュー60周年記念チェロリサイタルを開催。
2022年4月 札幌ユネスコ協会初代広報大使に就任。

2012年12月「東日本大震災支援 じいたん子ども基金」開設。
基金は被災地の方々のために使われている。
【北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660 口座名 東日本大震災支援 じいたん子ども基金 代表 土田英順】

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