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<名チェリスト 徳さんの思い出>

皆さま、明けましておめでとうございます。 今年も「ボストンバッグにチェロと酒」をよろしくお願いいたします。

小生、今年の抱負とか、今年こそは・・みたいな目標はありません。 毎年そうなんです。 やらねばならぬ事って、決まっているからです。 チェロの練習第一です。

不器用なチェロ弾き。 取り柄があるとすれば練習することか。 高齢の身となっても、この世界に生き残っていられるのは、それをずっとやってきたからだと思う。 オレはダメ男だ、ダメチェロだ・・って、ヤケ酒をあおったことが何回もあったなぁ。 でも思い直して諦めずに練習してきてよかった。

器用で譜読みが早くて、スイスイ弾けるヤツが羨ましかった。 でも仲がよかった名チェリスト、徳永兼一郎はそういうタイプではなかった。 彼が持っている温かで豊かな音楽性が、そのまま音になっている感じだった。 彼はチェロを弓で弾くのではなく、心で弾いていた。

2人でデュオコンサートをあちこちでやったけど、徳さんうまかったなぁ。 音楽にハート💜がこもっていて。 ヘンデルやボッケリーニの二つのチェロのためのソナタなど。 小生とは格が違う。   小生、完全に見劣りしていた。

なのに、徳さんはいつも小生を立ててくれた。 ホント、いい奴だった。 オレも仲間に入れてくれって、堀了介が言ってきた。 これもあちこちでやった。 珍しいチェロトリオだ。 徳さんはいつもストラディバリウスを使っていた。 了介は、最高級のニコロ・ガリアノを。 小生のニコロより格上のヤツだった。 楽器でも2人に負けていた。

徳さんの演奏は万人が感動し、万人の心をつかんでいた。 でも、N響の首席奏者としてはハッピーではなかったらしい。 オーケストラが休みの日に所用で車で出かけると、通り道のN響の練習場の前を通るのが嫌で、わざわざまわり道をしてでも別の道を通った・・って言っていた。 

小生には徳さんの気持ちが痛いほどわかる。 オーケストラの世界って難しいんだ。 個性の強い人が集まっているし。 一国一城の主が集まっているような感じかな。 彼は豪放磊落(らいらく)に見えても、とても繊細なんだ。 演奏家って、うまいヤツはみんな繊細だ。 

徳さんとの思い出は、今となっては宝のような思い出だ。 小生、思い出は辛かったことの方が多いけど、それを帳消しにしてくれるぐらい素晴らしい徳さんとの思い出。

これからもそれを大切に心の中に温めておこう。

” 徳さん、オレがそっちに行ったら、またデュオやろうな。” 

    東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。

                  (2012年12月10日)

【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順

                               北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660  

コメント

謹賀新年!!

じいたんあけましておめでとうございます🎍
今年もじいたんのチェロ沢山の所で奏でられますように😊✨✨✨
徳さんとまた一緒にチェロを弾くには、まだまだ早いのでうんと先の楽しみにとっておいてね♪
肩のリハビリも卒業して、今年はピアノが弾けそうです!!ことしもよろしくね!!
じいたんも身体大切にしてください(^o^)にこ

恭賀新年

明けましておめでとうございます。 はっちゃん、今年もよろしくね。 肩もすっかり回復してよかったね。 ピアノ、いきなりバリバリ弾かないでね。 焦らず徐々に。 急がば回れ・・だよ。 急いては事を仕損じる・・だ。
歌の成長も楽しみにしている。 今年はきっとファンが増えるよ。 頑張れ!
オレ、体調いいし、もう少し頑張ってみる。 今月は本州へチェロの旅だよ。

No title

”徳永兼一郎 最期のコンサート”のビデオを見ました。
壮絶な病いとの闘い、音楽への思い、身体が弱っていく中でのホスピスでの演奏に心打たれました。でも土田さんやお弟子さんの心の中では今も演奏されているのではないでしょうか?

今年もどうかお元気で旅が続けられますように祈っています。
最後になりましたが、明けましておめでとうございます。

No title

遅まきながら、明けましておめでとうございます。
徳さんはチェロの演奏で人々に感動を与えただけでなく、人間としても心の優しい立派な人でした。 だから多くの人に愛されていたのですね。 僕は徳さんが一緒に弾いてくれるだけで勉強になりました。
今年の初仕事は今月12日からの本州4県の演奏旅行です。 土浦と南相馬のホテルに荷物を送って、移動中の負担を少しでも軽くしようと思います。
募金がたくさん集まったら、東北の被災地の小中学校の子どもたちに、卒業祝い、進学祝い、入学祝いに図書カードを送ろうと思っています。

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プロフィール

土田英順

Author:土田英順
土田英順【つちだ えいじゅん】
音楽家・チェリスト。
日本フィル、新日本フィル、札幌交響楽団の首席チェロ奏者を歴任。
ボストン交響楽団およびボストンポップスでも演奏(1969〜1970)。現在ソリストとして活躍中。
全国各地、19都道府県での「東日本大震災復興支援チャリティ・コンサート」は501回を数え、震災後、東北には22回訪れ、被災地でのコンサートは111回に及ぶ。
(2024年3月現在)
被災地に滞在中、大津波の犠牲となった女性のチェロに出会い、持ち主のご遺族と友人たちの思いによってボロボロになったチェロを譲り受け、蘇らせた。
チェロの音色が天国に届く事を願いながら、今日(こんにち)も被災したチェロを奏でる。
2014年12月「第17回まちかどのフィランソロピスト賞(社会貢献)」受賞。
2015年10月「札幌芸術賞」受賞。
被災したチェロを使って録音した CD「祈り」発売。
音楽人生をまとめた著書「チェロ弾き英順 音楽の人生(たび)」出版。
第6回 全国新聞社出版協議会 ふるさと自費出版大賞において優秀賞受賞。
2017年11月 ソロプチミスト日本財団より「千嘉代子賞」受賞。
2019年10月 デビュー60周年記念チェロリサイタルを開催。
2022年4月 札幌ユネスコ協会初代広報大使に就任。

2012年12月「東日本大震災支援 じいたん子ども基金」開設。
基金は被災地の方々のために使われている。
【北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660 口座名 東日本大震災支援 じいたん子ども基金 代表 土田英順】

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