《パパ、久しぶりに会いたいし、パパのチェロが聴きたいから土浦のコンサートに行くよ。》
横浜に住んでいる娘からLINEが着信したのは、1月9日でした。 14日午前中の子ども向けのコンサートと、午後からのチャリティコンサート両方聴きたいと。 前日13日の朝早く家を出て、リハーサルも聴きたい、車で1人で行く。 その日はパパと同じホテルを予約したよ・・って。
娘は昨年7月、帯広音楽鑑賞協会主催のコンサートに高校生の孫娘と来てくれたっけ。 コンサートの前日に帯広に来て、2泊していった。 それ以来だな。 嬉しい。
1月13日。 一夜明けてこの日はリハーサルの日。 朝、出かける前にホテルの部屋で音を出さずに20分練習しました。 毎度のことなんですが、練習と言う程のものではありません。 左手は指先で弦をしっかりと押さえ、力まずにビブラートをゆっくりかけて腕の筋肉をほぐします。 右手は弓の元でも先でも弦になるべく同じ圧力をかけることができるように、弓を持つ手のひらの筋肉、腕・肘が楽に使えるように、肩に力が入らないように、音は出さずに筋肉をほぐします。
スポーツ選手で言えば試合前の柔軟体操でしょうか。 小生はチェロを始めたのが遅く、その上、不器用なので、他のチェロ弾きと同じような練習をしていたんじゃ、この世界に生き残れないと、ずっと思ってきました。 工夫をして自分に合ったやりかたを考え、実行しないといけません。
ほかのチェロ弾きからすれば、何もそこまでやらなくても・・と笑うかも知れません。 お笑い下され。 我、我が道を行く・・です。
この日、ピアノとのリハーサルはコンサート会場の「土浦めぐみ教会」で10時から。
しかし、ピアニストの荒井玲奈さんには30分後に来るようにお願いしました。 音無し練習ではなく、今度はチェロが充分鳴るように遅いテンポで音階練習をしたいから。
玲奈さんとは一昨年11月以来2度目の共演です。 彼女は現在、桐朋学園大学音楽部修士課程に特待生として在学中で24歳だそう。 年齢差は62。 お爺さんと孫の共演だ。
つづく。
東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660