1月17日の午前、東日本大震災で犠牲になられた方々の霊に、追悼のチェロを弾いた懐かしの浜へ行き、そのあと、「じいたん子ども基金」がお手伝いをさせていただいて完成した、町の皆さんのための水洗トイレ建屋がある場所へ行きました。
その場所には、「じいたんドーム」や「みんなのとしょかん」、「えほんかん」があります。
※ えほんかん。
※ みんなのとしょかん。
※ 水洗トイレ建屋。
※ 「えほんかん」に来る子どもたちの遊び場。 写真の右奥に見えるのが「じいたんドーム」
この場所で、毎年3月11日に追悼行事が行われています。 今年は、小生も初めて参加することにしました。
10年前に追悼演奏した浜と、「えほんかん」などに寄り道をしたあと、練習するために「普門寺」へ向かいました。
1月中旬の東北ですから、お寺の中が寒いのは覚悟していました。 しかし、行ってみると住職の坂野文俊さんは、練習に使う本堂を間仕切りした部屋を暖めておいてくださいました。
坂野さんは、小生が札響在団中から30年以上も使っていて、あちこちが傷んでいるチェロのケースを見て、ケースはいくらぐらいするのですか? と。 10万円ぐらい、と言うと、中古品を探してあげましょう、安いのが見つかるかも知れません。 そして3ヵ所も壊れた留め金と、ちぎれて なくなってしまった取っ手の修理を始めました。
留め金の修理はできませんでしたが、取っ手を付けてくださり、ケースを肩から吊るだけでなく、手で持てるようにしてくださいました。 親切なお坊さんです。
※ 下の写真は、2013年、初めて普門寺を訪れて、本堂でチェロを弾いたあと、町の人たちと交流会が行われた場所。 この時、菊地慎一郎さんから、ビニールを使った集会所建設の支援要請がありました。
※ そして翌年(2014年)集会所が完成し、町の人たちはそれを「じいたんドーム」と名付けました。
※ この観音様は押し寄せた大津波に襲われて、地面に叩きつけられてしまいました。
※ 荒れ狂った津波は、墓石をひっくり返し、収めてあった骨壺をえぐり出し、骨壺は割れて骨が散乱し、津波が運んできた土砂と混ざってしまい、誰が誰だか分からなくなってしまいました。 住職の坂野文俊さんは、それをお寺の裏に運んで小山を作り、上に御本尊様を祭りました。 あれから12年。 復興未だしです。
つづく。
東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660