普門寺で練習を始めました。 調子がよくありません。 原因はすぐわかりました。 身体がやや前かがみの姿勢になっていました。 背筋を伸ばさないといけません。 それと右肘が下がり気味でした。 高音弦(A線)を弾く場合、脇をあけて肘を上げないと。 疲れているな。 疲れているから、身体が無意識に楽をしようとしている。 だから肘が下がるんだ。
ダメだな、こんなことじゃ。 首を回したり、両手を肩から大きくぐるぐる回して、軽い体操をして気分をかえました。 初春の「本州へチェロの旅」、本番は4回終わりました。 あと2回。 ここまで頑張ってきたんだ。 へこたれてたまるか。
練習はよくない部分を直そうと、基本練習だけ1時間半やって終わりにしました。
南相馬市の「原ノ町カトリック教会」に着いたのは13:00頃でした。 大震災チャリティ<480>の開演は14:00。 もっと早く会場入りして落ち着きたかったのですが、教会のご都合もあり、演奏家は与えられた条件で最善を尽くすしかありません。
聴衆は13名でした。 「鳥の歌」や「G線上のアリア」「白鳥」などの名曲を、心を込めて弾きました。 どれも何百回も弾いた曲。 それでも人前に出ると緊張するな。
ここは原発から25㎞、原発に近い被災地です。 募金をお願いするのは申し訳ないと、募金箱は置きませんでした。 終演後、数名のご婦人がCDを買って下さり、これ、使ってくださいって千円札を置いていくご婦人もおられました。
そのあと神父さんら、町の人たちとコーヒータイムを持ちました。 コーヒーのいい香り。 でも小生は心房細動・不整脈と付き合いながらチェロを弾いている身。 禁酒続行中ですが、コーヒーもよくないそう。 偶然、循環器の医師の動画を見て知りました。 仕方ない、白湯をいただき皆さんのお話を聞きました。
毎年、3/11前後を除けば、東日本大震災のことをメディアが取り上げることは殆どありません。 しかし、南相馬市及び周辺の現状を見れば、課題は山積しているそうです。
小生にできることは一つ。 これまで通りの活動を続けていくこと。 それしかできませんもの。
身体が悲鳴をあげるまで続けよう。
つづく。
東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660