東日本大震災支援を通じて親しくなった宮城県在住の友から、「河北新報」に掲載された震災関連の記事が送られてきました。 「河北新報」は宮城県仙台市に本社を置く新聞社です。
記事は今月3日、福島県双葉郡双葉町長が、福島県議会復興特別委員会に招かれ、原発事故後の町の歩みと現状を語った記事です。
国から双葉町に協力要請があった、汚染土等、除染廃棄物を入れたフレコンバッグの中間貯蔵施設受け入れ問題。 町長は、他に受け入れてくれるところがないからと、受け入れを決めたのは苦渋の決断だったそう。
約束の県外移転は2045年までに。 しかし、法律は書き換えることができるので、と、町長は警戒しています。
昨年8月、全町避難が解かれた双葉町は、被災地で唯一全町避難が続いていました。 しかし解除されたと言っても、「避難指示解除準備区域」と、JR双葉駅周辺等の一部区域で住民の居住が可能になっただけです。
現在、町の人口は5500人。 しかし、町内の居住者は町長を含めてわずか60人。 意向調査では他所に避難している町民の6割が戻らないそう。 戻らないというより、戻れないのでしょう。 60人の中には子どももいると思いますが、学校は・・幼稚園は?
《60人はどうしようもない数字。 でも諦めたら町の復興はない。》と、町長さん。 町の復興は道半ば。 復興特別委員会で支援の継続を訴えたそうです。
原発周辺の町、大熊、浪江、富岡等も同様の状況と拝察しています。 被災地にはこのような状況のところがあるのに、オリンピックを開催して東日本大震災の復興を世界にアピールするんだとか、復興予算を防衛費に回すとか仰せられる国のお偉方。
理解に苦しみます。
小生は、3月11日に被災地の追悼行事でチェロを弾きますが、翌日帰宅予定の搭乗便を夕方の便にして、午前から午後にかけて、JR常磐線を利用して双葉町へ行くことにしました。 この町の復興状況を実際に見たり聞いたりしてみようと思います。
行ったところで何もできないかもしれない。 でも何もしないでいるよりはいい。
双葉町に知人はいません。 幸いJR双葉駅近くに「浪江タクシー双葉待機所」があるそうです。 電話で予約をして町内を案内してもらい、運転手さんの話を聞こう。 釜石や浪江でもやったこと。 被災地支援は、まず被災地を知ること。 ペンとメモ用紙も持って行こう。 町役場にも行こう。 参考になる資料があるかもしれない。
老骨に鞭打って頑張ってみよう。
東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660