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<山元町で東日本大震災追悼行事 ① 湿布はフルサイズ>

 3月11日に、宮城県亘理郡山元町の東日本大震災追悼行事に出席し、普門寺の本堂で追悼コンサートを行いました。

寄る年波には勝てないと言いますが、旅に出る度にチェロが重く感じ、最近は腰に軽い痛みが続き、状態がイマイチ・イマニです。 先月、支援先に送金するお金を7回銀行ATMでおろし、郵便局へ行って7ヵ所に送金する時、身体が前かがみの姿勢になっていたのが原因のようです。 送金が終わった時、痛みを感じ、それ以来調子が悪いです。

チェロを入れた9,2kgのケースを、ベルトで右肩に吊って歩くのも、腰に負担がかかるのでしょう。 普段、半分に切って使っている湿布を、出発の朝、フルサイズのまま両腰に貼って、歩く時にはアンダンテ(イタリア語、ゆっくりと、歩行の速さと訳されています)より遅いアダージョで そろりそろりと歩幅を短くして歩き、腰に響かないように気をつけました。

若い時は、自分でチェロの持ち運びができなくなった時は、引退する時・・と、大見得を切っていましたが、最近はどんどん人に持ってもらうようにしています。 

3月10日、新千歳空港発、17:30、仙台空港行、AIR DO110便は定刻に出発し、予定より早く仙台空港に到着しました。

空港には、山元町の友、菊地慎一郎さんが出迎えてくださいました。 これが大助かり。 空港から「仙台空港アクセス線」で「名取」まで行き、乗り換えて常磐線の鈍行列車で宿泊先の「新地」のホテルまで行くのは、歩く所があり、時間もかかるので大変です。 

菊地さんは小生と会うなり、チェロを持ってくださいました。 札幌交響楽団に在籍していた時からですから、30年以上も使っているケースは、あちこち壊れているので持ちにくいのですが、1月にお会いした時も、いつも持ってくれ、すっかり慣れたようです。

何処かで夕食してからホテルへ行きますか・・と、菊地さん。 コンビニに寄ってください、ノンアルビールとコンビニ弁当を買って部屋で食べます。 と、小生。 支援の旅だ、贅沢は無しだ・・と心の中で言いました。

つづく。

     東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。

                  (2012年12月10日)

【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順

                               北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660 

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プロフィール

土田英順

Author:土田英順
土田英順【つちだ えいじゅん】
音楽家・チェリスト。
日本フィル、新日本フィル、札幌交響楽団の首席チェロ奏者を歴任。
ボストン交響楽団およびボストンポップスでも演奏(1969〜1970)。現在ソリストとして活躍中。
全国各地、19都道府県での「東日本大震災復興支援チャリティ・コンサート」は486回を数え、震災後、東北には19回訪れ、被災地でのコンサートは101回に及ぶ。
(2023年4月末現在)
被災地に滞在中、大津波の犠牲となった女性のチェロに出会い、持ち主のご遺族と友人たちの思いによってボロボロになったチェロを譲り受け、蘇らせた。
チェロの音色が天国に届く事を願いながら、今日(こんにち)も被災したチェロを奏でる。
2014年12月「第17回まちかどのフィランソロピスト賞(社会貢献)」受賞。
2015年10月「札幌芸術賞」受賞。
被災したチェロを使って録音した CD「祈り」発売。
音楽人生をまとめた著書「チェロ弾き英順 音楽の人生(たび)」出版。
第6回 全国新聞社出版協議会 ふるさと自費出版大賞において優秀賞受賞。
2017年11月 ソロプチミスト日本財団より「千嘉代子賞」受賞。
2019年10月 デビュー60周年記念チェロリサイタルを開催。
2022年4月 札幌ユネスコ協会初代広報大使に就任。

2012年12月「東日本大震災支援 じいたん子ども基金」開設。
基金は被災地の方々のために使われている。
【北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660 口座名 東日本大震災支援 じいたん子ども基金 代表 土田英順】

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