旅に出て最初の夜は何故か あまり眠れませんでした。 その割には体調はまずまずでした。 出発日の1週間前から、毎日、鹿児島産のやや小ぶりのウナギを1匹ずつ食べていましたが、「ウナギ効果」しょうか。 出発の前夜には鼻血が出ましたが。
追悼行事の日。 朝、9:30に菊地慎一郎さんが迎えに来てくださいました。 法要や追悼コンサートが行われる普門寺までは、ホテルから車で30分ぐらいです。
到着後、演奏用の椅子をどれにするかを決め、チェロを固定するための木片を設置したり、譜面台を立てるなどして、セッティングを終えてから練習場所の「みんなのとしょかん」へ移動しました。 演奏家は毎日練習が必要なことを知っている菊地さん。 この町には いつ訪れても練習場所を確保しておいてくださいます。
追悼式は13:30に普門寺住職、坂野文俊さんの挨拶で始まり、13:40~14:20、追悼コンサート。 コンサートでは、お集まりになった50~60人の町民に向かってではなく、正面の ご本尊様に向かってチェロを弾きました。
全国各地から参加した「国際ボランティア学生協会 IVUSA」の大学生89名は、全員が本堂に入れず、ほとんどの大学生は お寺の庭で追悼演奏を聴いていました。 山元町から遠いところでは長崎県から、東京、埼玉、大阪からが一番多く、近いところでは仙台からの大学生たちです。
震災時、彼らは小学生。 大震災に対する意識はうすいはずなのに、3/11には被災地の追悼行事の手伝いに集まるそうです。 今年は89名でしたが、多い年は180名も。 今の気持ちを忘れずに、社会人になっても、世のため人のための活動を続けてほしいです。
演奏が終わると住職の講話があり、14:46に1分間黙禱。 黙祷後に法要が行われました。
この日は好天に恵まれ、春の訪れを感じさせる日でした。 お寺での法要後、夜、野外で行われるローソクを灯した法要まで充分時間がありました。
小生は、町民633人が犠牲になった浜へ行き、10mの堤防の上で海に向かって犠牲者の霊にチェロを弾くことにしました。
つづく。
東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660