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<山元町で東日本大震災追悼行事 ③ 大海原に響く鎮魂のチェロ>

普門寺から浜までは、徒歩で10分ぐらいですが、小生は、菊地さんの車にパイプ椅子を積み、後部座席にチェロを抱えて乗りました。

堤防に着くと、すでに車3台が駐車していて、堤防の上には町民が10人ぐらいカメラを持って立っていました。 堤防でチェロを弾くことは、小生が突然言い出したことなのに、小生より早く駆けつけるとは、伝達の早さに驚きました。 

堤防の上に立つと、眼前に広がる大海原。 町の人たちが見守る中で演奏の準備を始めました。

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10mの堤防ですから、好天でも風があると思っていました。 例え弱風でも、薄っぺらな楽譜は飛ばされてしまうと思い、楽譜は持って行きませんでした。 小生は、鳥の歌、アヴェマリア3曲、白鳥、G線上のアリア、アリオーソ、初恋を、大海原を見ながら暗譜で弾きました。 時には目を閉じ、天へ届け!の思いで。

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堤防には10数名の町民のほか、お寺から歩いてきた「国際ボランティア学生協会 IVUSA」の大学生89名も。「IVUSA」の会員は、全国で2千人ぐらいいるそうです。

学生ボランティアたちに囲まれて弾きました。 大海原に目をやりながら、じっと鎮魂のチェロに聴き入る大学生たち。 彼らの胸中は?

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ホテルも旅館もない山元町。 お寺2ヵ所を解放して彼らの宿舎にしたお坊さんたち。 彼らは寝袋を持参し、本堂など、お寺の各所で雑魚寝状態で夜を過ごします。 米も持参して自炊し、町の人には迷惑をかけない彼ら。 これほどまでに被災地の人たちに心を寄せる若者たち。 頭が下がります。

つづく。

    東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。

                  (2012年12月10日)

【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順

                               北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660 

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プロフィール

土田英順

Author:土田英順
土田英順【つちだ えいじゅん】
音楽家・チェリスト。
日本フィル、新日本フィル、札幌交響楽団の首席チェロ奏者を歴任。
ボストン交響楽団およびボストンポップスでも演奏(1969〜1970)。現在ソリストとして活躍中。
全国各地、19都道府県での「東日本大震災復興支援チャリティ・コンサート」は500回を数え、震災後、東北には21回訪れ、被災地でのコンサートは105回に及ぶ。
(2024年1月現在)
被災地に滞在中、大津波の犠牲となった女性のチェロに出会い、持ち主のご遺族と友人たちの思いによってボロボロになったチェロを譲り受け、蘇らせた。
チェロの音色が天国に届く事を願いながら、今日(こんにち)も被災したチェロを奏でる。
2014年12月「第17回まちかどのフィランソロピスト賞(社会貢献)」受賞。
2015年10月「札幌芸術賞」受賞。
被災したチェロを使って録音した CD「祈り」発売。
音楽人生をまとめた著書「チェロ弾き英順 音楽の人生(たび)」出版。
第6回 全国新聞社出版協議会 ふるさと自費出版大賞において優秀賞受賞。
2017年11月 ソロプチミスト日本財団より「千嘉代子賞」受賞。
2019年10月 デビュー60周年記念チェロリサイタルを開催。
2022年4月 札幌ユネスコ協会初代広報大使に就任。

2012年12月「東日本大震災支援 じいたん子ども基金」開設。
基金は被災地の方々のために使われている。
【北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660 口座名 東日本大震災支援 じいたん子ども基金 代表 土田英順】

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