浜へ行き、堤防の上で鎮魂のチェロを弾いたあと、夜の法要が行われる場所に皆で移動しました。 その場所は、「じいたんドーム」や「みんなのとしょかん」などがある広場です。
地面に置かれた数百本の竹筒にはローソクが立てられ、17時になったら点灯することになっていました。 この作業は町民の頑張りだけではなく、「国際学生ボランティアIVUSA」の働きがあったからこそだと思います。
「IVUSA」は、1993年に設立されたNPO団体で、社会にある様々な課題に対して、学生の熱意とパワーで挑戦しています。 国内でのボランティア活動はもちろん、カンボジアでの学校建設、インドでの住宅建設、中国での植林、フィリピンの減災・環境保全など地域のニーズに沿った活動を目指しているそうです。
竹筒は毎年同じものを使えるでしょうが、燃え尽きるローソク500~600本を毎年購入するのは大変です。 実は、このローソクは、千葉県松戸市の葬儀屋さんから、一度使ったものを譲り受けたローソクで、葬儀屋さんは、ちょっとしか使っていないローソクでも、二度と使わないそう。 毎年譲り受け、2千本も貯まったと言って町の人は喜んでいました。 点灯してから、10時間は燃えているそうです。
ローソクの灯りで法要が行われたあと、町の人は、その場でチェロを弾いてほしいと屋根付きの小さなステージを用意していました。 しかし、昼間は暖かったこの日、夜になると急激に冷え、気温はこの時11℃まで下がっていました。
つづく。
東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660