3.11に山元町の町民による追悼行事に参加した翌朝、チェロはホテルに預けて、東京電力福島第一原発がある双葉町へ行きました。 以前、釜石市と浪江町でタクシー運転手さんと相談し、1万円ぐらいで町内各所の案内をお願いしたことがありました。
地元の運転手さんですから、被災してから復興途上にある状況をよくご存じで、運転しながらガイド役になってくれ、説明付きで町内の各所を訪れることができて、有意義な体験でした。
ネットで調べると、JR双葉駅の近くに、「浪江タクシー双葉待機所」があり、連絡先の電話番号もわかりました。 双葉町にはタクシーがなくて、お隣の浪江町のタクシー会社が双葉で営業しているのかな・・と思いました。
予約をお願いしようと電話をかけると、録音で、只今お客さまの都合で、この電話は使われていません、連絡は090-・・・・へ、と携帯電話番号の知らせがありました。
そこへ電話をかけてみると、浪江町には大震災以来、タクシーがないと言われました。 変だな・・ 数年前に訪れた際、この町にはタクシーが1台あって、町内各所や原発の近くにも案内してくれたのに。 浪江タクシー双葉待機所って、ネットに出ていますが、と、言うと、「双葉町のことはわかりません。」 はて??
仕方がない。 とにかく双葉へ行ってみることにしました。
宿泊した「ホテルグラード」至近のJR常磐線の新地駅へ行くと、切符売場の窓口には誰もいませんでした。 奥の方を見ると、駅員の制服ではなく、工場などで着る作業服を着たオジサンが退屈そうに体操をしていました。
切符お願いしまぁ~す、と、大声で叫ぶように言うと、面倒くさそうに窓口にきて、乗車券を出しました。 相馬駅で、品川行の特急列車に乗り換えなので、特急券もくださいって言うと、ここにはない、相馬で乗り換えの時に購入してくださいと言われました。
小生は、相馬の駅員がもたもたして特急列車に乗り遅れたら困るので、車内で車掌さんが検札にきた時か、双葉に着いた時に精算すればよいと思い、相馬では購入しませんでした。
新地駅には、駅員はその人だけしかいないようでした。 それが作業服で売場の奥の方で体操しているなんて。 大声で呼ばなきゃ窓口に来ないんですから。 JR、やる気ないな。
つづく。
東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660