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<チェロリサイタル>

音大を卒業して日本フィルに入団したのは1959年でした。 右も左もわからず、先輩方には随分と怒られました。 もっとウデを磨いてプロのオーケストラの水になれなきゃ、と思い、オーケストラパートも、ソロの曲もコツコツと練習しました。

2年後に日本フィルに在籍したまま日本音楽コンクールを受けました。 一次予選は通過しましたが、二次予選で落ちて本選には出られませんでした。

それから8年、1969年に首席奏者に任命されました。 小澤征爾さんが主催したオーディションに受かったのです。

3年後には初リサイタルを東京文化会館の小ホールで開きました。 コツコツと積み上げてきたものを発表して、どんな評価が下されるか問いたいと思ったのです。

ヴィヴァルディのイ短調のチェロソナタ、ベートーベンのチェロソナタ第2番、魔笛の主題による変奏曲、ブラームスのチェロソナタ第1番を弾きました。

評価はよくありませんでした。 演奏がおとなしい、表現が足りない、音程が不安定、ソリストの演奏には程遠いって。 でも挫けませんでした。 不器用で才能もない小生が、デビュー早々に褒められるなんて思ってもいませんでしたから。

その後も練習を重ねては開催しました。 札幌に来てからもやりました。 何回も。 40代の時には東京へ行き、東京文化会館小ホールで渡辺康雄さんと。 50代の時にはお茶の水駅に近いカザルスホールで藤井一興さんと。 この時はびっくりしたなぁ。 1週間前にミリオンコンサート協会のマネージャーから電話あり。 チケット、プレイガイドで完売したって。 日本フィル、新日本フィル時代のファンが覚えていてくれたのです。 めっちゃ嬉しかった。

さて。

またやりますぞ。 5月27日(土)に札幌市内のザ・ルーテルホールで。 開演は15:00。 ベートーベンのチェロソナタを3曲。 2番、4番、5番を弾きます。 リサイタルとは言えソナタばかりのプログラムですから、内容はピアノとチェロのデュオコンサートです。

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ピアニストは林絵里さんです。 彼女は国際的なアンサンブルピアニスト。 1986年のチャイコフスキー国際音楽コンクールで最優秀伴奏者賞を受賞したピアニストです。

ご来場をお待ちしております。  

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プロフィール

土田英順

Author:土田英順
土田英順【つちだ えいじゅん】
音楽家・チェリスト。
日本フィル、新日本フィル、札幌交響楽団の首席チェロ奏者を歴任。
ボストン交響楽団およびボストンポップスでも演奏(1969〜1970)。現在ソリストとして活躍中。
全国各地、19都道府県での「東日本大震災復興支援チャリティ・コンサート」は500回を数え、震災後、東北には21回訪れ、被災地でのコンサートは105回に及ぶ。
(2024年1月現在)
被災地に滞在中、大津波の犠牲となった女性のチェロに出会い、持ち主のご遺族と友人たちの思いによってボロボロになったチェロを譲り受け、蘇らせた。
チェロの音色が天国に届く事を願いながら、今日(こんにち)も被災したチェロを奏でる。
2014年12月「第17回まちかどのフィランソロピスト賞(社会貢献)」受賞。
2015年10月「札幌芸術賞」受賞。
被災したチェロを使って録音した CD「祈り」発売。
音楽人生をまとめた著書「チェロ弾き英順 音楽の人生(たび)」出版。
第6回 全国新聞社出版協議会 ふるさと自費出版大賞において優秀賞受賞。
2017年11月 ソロプチミスト日本財団より「千嘉代子賞」受賞。
2019年10月 デビュー60周年記念チェロリサイタルを開催。
2022年4月 札幌ユネスコ協会初代広報大使に就任。

2012年12月「東日本大震災支援 じいたん子ども基金」開設。
基金は被災地の方々のために使われている。
【北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660 口座名 東日本大震災支援 じいたん子ども基金 代表 土田英順】

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