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<暗譜>

小生、22歳から60歳まではオーケストラと室内楽活動が主で、ソロコンサートは少ししかありませんでした。 札幌交響楽団を定年退職し、「札響の土田」から「チェロの土田」となり、ソロコンサートを行なうようになりました。 札響在籍中からコツコツとソロ曲の練習を続けていましたから、ソロ活動ができるのだと思います。

オーケストラも室内楽も、演奏時、楽譜が離せません。 長年の習慣で、ソロの時でも楽譜がないと不安になるので、楽譜を見ながら弾いています。

2年ほど前から小品を弾く時は、暗譜で弾くことを心がけているうちに、今では10数曲が暗譜で弾けるようになりました。

暗譜で目を閉じて弾くと、自分が音楽の中に入っていくようで、聴衆の存在が頭の中からなくなり、ピアノの音は聴こえているのに、ピアニストの存在すら忘れてしまうことがあります。 曲が終わって我に返る。 こういう時は、きっとよい演奏をしているのだと思います。

5月27日、札幌市内のルーテルホールでのチェロリサイタルまで あと2週間。 ベートーベンのチェロソナタ3曲。 ソナタはデュオです。 これは楽譜が必要ですが、ソナタの後はアンコールで小品名曲を4~5曲弾こうと思います。 全部暗譜で。 曲目は当日のお楽しみ。

皆さまのご来場をお待ちしております。  

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プロフィール

土田英順

Author:土田英順
土田英順【つちだ えいじゅん】
音楽家・チェリスト。
日本フィル、新日本フィル、札幌交響楽団の首席チェロ奏者を歴任。
ボストン交響楽団およびボストンポップスでも演奏(1969〜1970)。現在ソリストとして活躍中。
全国各地、19都道府県での「東日本大震災復興支援チャリティ・コンサート」は494回を数え、震災後、東北には19回訪れ、被災地でのコンサートは101回に及ぶ。
(2023年9月末現在)
被災地に滞在中、大津波の犠牲となった女性のチェロに出会い、持ち主のご遺族と友人たちの思いによってボロボロになったチェロを譲り受け、蘇らせた。
チェロの音色が天国に届く事を願いながら、今日(こんにち)も被災したチェロを奏でる。
2014年12月「第17回まちかどのフィランソロピスト賞(社会貢献)」受賞。
2015年10月「札幌芸術賞」受賞。
被災したチェロを使って録音した CD「祈り」発売。
音楽人生をまとめた著書「チェロ弾き英順 音楽の人生(たび)」出版。
第6回 全国新聞社出版協議会 ふるさと自費出版大賞において優秀賞受賞。
2017年11月 ソロプチミスト日本財団より「千嘉代子賞」受賞。
2019年10月 デビュー60周年記念チェロリサイタルを開催。
2022年4月 札幌ユネスコ協会初代広報大使に就任。

2012年12月「東日本大震災支援 じいたん子ども基金」開設。
基金は被災地の方々のために使われている。
【北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660 口座名 東日本大震災支援 じいたん子ども基金 代表 土田英順】

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