<右肘>
- 2023/05/18
- 19:43
プロ野球選手のプレイを見ていると、ピッチングフォームもバッティングフオームも、皆さん一人ひとり違いますね。 選手には それぞれに長所があり、それを生かすために各自が自分に合ったフォームを練習で作っていくのでしょう。
チェロ演奏も然り。 身長の差や様々な理由でエンドピンの長さは変わるし、椅子の高さも。 手指の大きさ、長さが違えば弓の持ち方も違ってきます。 要は、弾く人が一番弾きやすい方法を見つければよいのです。
フォームを気にしないで、自然に決まってしまうチェリストもいますが、女性奏者で椅子の高さや、靴のかかとの高さまで決めている人もいます。 小生もエンドピンに しるしをつけて長さを決め、椅子の高さも決めていますが、やわらかい椅子は腰が安定せず弾きにくいです。
以前、練習の時も、本番になっても何故か弾きにくく、うまく弾けない状態が続き、原因がわからず悩んでいました。
ある時、コンサートの写真を見て驚きました。 原因は右の肘でした。 加齢とともに体力は下降線をたどります。 無意識のうちに、楽をして弾こうと右肘が下がっていたのです。
体力の衰えは致し方ないですが、例え無意識でも辛いことから逃げようとする気持ちが情けない。 戒めを込めてもう一度基本からやり直すことに。 毎日の練習の冒頭に、右肘が下がらないように気をつけながらドレミファをゆっくりと。 これを続けて1ヵ月。
リサイタルまであと9日。 努力は嘘をつかない。 いいコンサートになりますように。 それを信じて頑張ろう!