記事一覧

<右肘>

プロ野球選手のプレイを見ていると、ピッチングフォームもバッティングフオームも、皆さん一人ひとり違いますね。  選手には それぞれに長所があり、それを生かすために各自が自分に合ったフォームを練習で作っていくのでしょう。

チェロ演奏も然り。 身長の差や様々な理由でエンドピンの長さは変わるし、椅子の高さも。 手指の大きさ、長さが違えば弓の持ち方も違ってきます。 要は、弾く人が一番弾きやすい方法を見つければよいのです。

フォームを気にしないで、自然に決まってしまうチェリストもいますが、女性奏者で椅子の高さや、靴のかかとの高さまで決めている人もいます。 小生もエンドピンに しるしをつけて長さを決め、椅子の高さも決めていますが、やわらかい椅子は腰が安定せず弾きにくいです。 

以前、練習の時も、本番になっても何故か弾きにくく、うまく弾けない状態が続き、原因がわからず悩んでいました。

ある時、コンサートの写真を見て驚きました。 原因は右の肘でした。 加齢とともに体力は下降線をたどります。 無意識のうちに、楽をして弾こうと右肘が下がっていたのです。

体力の衰えは致し方ないですが、例え無意識でも辛いことから逃げようとする気持ちが情けない。 戒めを込めてもう一度基本からやり直すことに。 毎日の練習の冒頭に、右肘が下がらないように気をつけながらドレミファをゆっくりと。 これを続けて1ヵ月。

リサイタルまであと9日。 努力は嘘をつかない。 いいコンサートになりますように。 それを信じて頑張ろう!

コメント

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

土田英順

Author:土田英順
土田英順【つちだ えいじゅん】
音楽家・チェリスト。
日本フィル、新日本フィル、札幌交響楽団の首席チェロ奏者を歴任。
ボストン交響楽団およびボストンポップスでも演奏(1969〜1970)。現在ソリストとして活躍中。
全国各地、19都道府県での「東日本大震災復興支援チャリティ・コンサート」は501回を数え、震災後、東北には22回訪れ、被災地でのコンサートは111回に及ぶ。
(2024年3月現在)
被災地に滞在中、大津波の犠牲となった女性のチェロに出会い、持ち主のご遺族と友人たちの思いによってボロボロになったチェロを譲り受け、蘇らせた。
チェロの音色が天国に届く事を願いながら、今日(こんにち)も被災したチェロを奏でる。
2014年12月「第17回まちかどのフィランソロピスト賞(社会貢献)」受賞。
2015年10月「札幌芸術賞」受賞。
被災したチェロを使って録音した CD「祈り」発売。
音楽人生をまとめた著書「チェロ弾き英順 音楽の人生(たび)」出版。
第6回 全国新聞社出版協議会 ふるさと自費出版大賞において優秀賞受賞。
2017年11月 ソロプチミスト日本財団より「千嘉代子賞」受賞。
2019年10月 デビュー60周年記念チェロリサイタルを開催。
2022年4月 札幌ユネスコ協会初代広報大使に就任。

2012年12月「東日本大震災支援 じいたん子ども基金」開設。
基金は被災地の方々のために使われている。
【北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660 口座名 東日本大震災支援 じいたん子ども基金 代表 土田英順】

カテゴリ