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充実の日々

スケジュール帳には空白の日が多くなりました。 チャリティに限らず、コンサートの依頼が少なくなったからです。

暇を持て余す? と、とんでもない! 演奏家は休日イコール練習日ですから、チェロの練習に打ち込むことができ、実に充実した日々を送っています。

体調は良好です。 オーケストラ活動を終え、その活動から離れるほどに元気になるようです。 オーケストラは体力の勝負でストレスの世界でもあります。 健康的ではないのかも知れません。
 
さて、チェロ弾きの休日。 夕方、練習を終えたら散歩に出ます。 神経を使い、集中することから解放された心地よい疲労感。 拙宅の周辺はこの時期、美しい緑がいっぱいです。
そんな中をゆったり気分で歩きます。 歩数にすれば5,000~6,000歩ぐらい。 もっと歩数が延びることも。 

歩きながら考えます。 あのコードが合わないな。 何故だろう。 指を立て気味にして押さえたらどうかな。 答えが思いつくことも、わからないままのことも。

歩け歩け、考えろ考えろ、です。

歩くのも練習のうちと思っています。 いくら練習しても、本番のステージで疲労を感じたりしたら、演奏はアウトです。 練習するだけでなく、体力づくりが必須条件なのです。

【デビュー60周年記念コンサート】 まで2ヵ月をきりました。 毎日の練習には集中力が増してきます。

プログラムにはバッハも。 無伴奏チェロ組曲第1番です。 この曲、60年間で一体何度弾いただろう。 何度弾いても弾くたびに新鮮で、新たな課題が出てきます。

深いな、バッハは。 偉大なバッハ。 大地にド~ンとそびえ立つ巨木のような存在・・ という表現はどうだろう。

【60周年記念コンサート】 には小澤俊夫さんも聴きに来てくださるそう。 うれしいな。 世界的な口承文芸学者の俊夫さん。 《FM福岡 小澤俊夫》 で検索を・・ 昔話へのご招待 昔話の今に通じるおもしろさを話してくださいます。 この御仁、番組出演500回を超えました。

征爾さんは彼の弟です。 兄弟揃って世界的! すごいなぁ。

10月27日の60周年記念コンサート。 悔いが残らない演奏を目指そう。 練習だ! 頑張るぞ!

           東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。

(2012年12月10日)

【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順

北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660


ご支援、よろしくお願い申し上げます。


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プロフィール

土田英順

Author:土田英順
土田英順【つちだ えいじゅん】
音楽家・チェリスト。
日本フィル、新日本フィル、札幌交響楽団の首席チェロ奏者を歴任。
ボストン交響楽団およびボストンポップスでも演奏(1969〜1970)。現在ソリストとして活躍中。
全国各地、19都道府県での「東日本大震災復興支援チャリティ・コンサート」は486回を数え、震災後、東北には19回訪れ、被災地でのコンサートは101回に及ぶ。
(2023年4月末現在)
被災地に滞在中、大津波の犠牲となった女性のチェロに出会い、持ち主のご遺族と友人たちの思いによってボロボロになったチェロを譲り受け、蘇らせた。
チェロの音色が天国に届く事を願いながら、今日(こんにち)も被災したチェロを奏でる。
2014年12月「第17回まちかどのフィランソロピスト賞(社会貢献)」受賞。
2015年10月「札幌芸術賞」受賞。
被災したチェロを使って録音した CD「祈り」発売。
音楽人生をまとめた著書「チェロ弾き英順 音楽の人生(たび)」出版。
第6回 全国新聞社出版協議会 ふるさと自費出版大賞において優秀賞受賞。
2017年11月 ソロプチミスト日本財団より「千嘉代子賞」受賞。
2019年10月 デビュー60周年記念チェロリサイタルを開催。
2022年4月 札幌ユネスコ協会初代広報大使に就任。

2012年12月「東日本大震災支援 じいたん子ども基金」開設。
基金は被災地の方々のために使われている。
【北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660 口座名 東日本大震災支援 じいたん子ども基金 代表 土田英順】

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