「黒い森美術館」で大震災チャリティ<491>が行われた翌日、9月10日には、苫小牧市の妙見寺の本堂で、<492>が行われ、JR千歳線を利用して行きました。
今月2度目の2日続きのコンサート。 朝、目覚めると、身体の節々に軽い痛みがあり、気だるい感じでした。 こりゃ大分疲れているな。 86歳の老いぼれチェロ弾きには、骨の髄までこたえますが。 いやいや、震災で被災された人たちのことを思えば、何のこれしきだ。
福島第一原発から26kmの田村市都路小学校、55kmの伊達市小国小学校、放射能汚染で離れ離れになって悲しい思いをした子どもたち。 「じいたん子ども基金」から毎月贈る図書カードを手にして喜ぶ先生方や子どもたち。 彼らはきっと、今も約束した図書カードが届くのを待っているだろう。
『少人数の学校なので、市の図書予算配当が、あまりありません。 いただいた図書カードを有効に活用させていただき、子どもたちの読書環境をより一層充実させていきたいです。』と、小国小学校の校長先生。
また、福島県内の子ども食堂6ヵ所に毎月送る食材費支援。 恵まれない子どもたちのために、食事の無償提供で切り盛りするご婦人は、毎月の支援を待っている。 その姿を思い浮かべたら頑張るっきゃない! やるっきゃないんだ! と、老骨に鞭を入れました。
JR苫小牧駅には妙見寺住職夫人が出迎えてくださいました。 本堂でリハーサルを終えると、小生のハードワークを気遣ってか、住職が昼食に用意して下さったのは、肝吸い付きの最高の鰻重でした。
※ 終演後、住職夫妻と。 妙見寺の玄関で。
この日も一生懸命弾きました。 人前での演奏の難しさ。 体力が衰え、疲れていても、楽器を充分鳴らそう、きれいな音をだそう、と頑張るから肩に力が入ってしまう。 これじゃいかん、と、この日はエンドピンの長さを1cm短くして、上体が楽になるように工夫してみました。 次から次へと難題に出くわすチェロの演奏。 ゴールが見えず、試行錯誤を繰り返しながら歩む音楽の道。 これが一生続くのか。 到達点というものはあるんだろうか。 難しい世界に身を置いてしまったもんだ。
この日のご来場者は約60名。 募金¥55,085と、活動費支援をお預りしました。 詳細は月末の「じいたん子ども基金 収支報告 9月分」でご報告させていただきます。 皆様のご厚情に心より感謝申し上げます。 ありがとうございました。
東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660