祝賀会での祝演奏を含めて、今月5回目のコンサート<493>は、9月15日に、「はっちゃんの店・LAKURA」で行われました。 予約を頂いていた数名の方がご都合でキャンセルし、ご来場者は10名でした。
少なくてごめんなさいね、と、小生を気遣う はっちゃん。 いやいや、予定が変わって ご都合がつかないのだから仕方がないよ。 本当に聴きたい人が来てくださるんだからね、少なくてもいいんだよ、と小生は言いました。
この日弾いたのは、クラシックの名曲小品と、斎藤歩さんの名曲、「秋のソナチネ」など12曲でした。 曲と曲の間のトークを、どこでするかを決めておき、演奏に集中するために最初の4曲は暗譜で続けて弾きました。
チェロは腰掛けて、コンサートでは正面を向いて弾く。 狭いカフェやレストランなどでコンサートを行う場合、ステージがありませんから、聴衆と同じフロアで向き合うことになります。 前列の聴衆との距離はおよそ1m。 以前、あるカフェのコンサートで、目の前の席のご婦人が、演奏中、スマホをいじっていたことがありました。 オレの生チェロがBGMか。 トホホ。 これじゃ、演奏に集中しようとしても、できませんわな。
暗譜で目を閉じて弾かない限り、聴衆が視界に入る。 目の前の聴衆と視線が合わないようにする。 それだけで聴衆を意識していることになる。 だから狭い会場で弾く時は、演奏に集中することが実に難しいのです。 聴衆に対して横向きで弾くピアニスト、立って横向きで弾くヴァイオリニストが羨ましく思う時があります。
ロストロポーヴィッチやヨーヨーマのような世界的なチェリストなら、2000席のホールで1万円か、それ以上のチケットでも完売する。 小生のようなチェリストは、200席のホールで4000円のチケットでも完売しない。
いやいや、そんな雲の上のチェリストと比較してどうするんだ。 自分の器に合った小さなコンサートをやればいいんだ。 自分がおかれている状況の中で、精一杯の努力をして集中できるように頑張ろう。
<493>が終わり、ご来場の皆さまと はっちゃんの料理を堪能しました。
その中には、イタリアのオペラ界で8年間ご活躍して帰国し、現在は東京でご活躍を続ける札幌出身のソプラノ歌手、後藤ちしをさんも。 この日、彼女は ちょうど帰省中で、10数年ぶりの懐かしの再会でした。 ちしをさん、来てくれてありがとう。
お預かりした募金は¥25,000(聴衆10人×\2,500)と、ちしをさんから更に¥5,450。 ほか、活動費のご支援を賜りました。 詳細は「じいたん子ども基金 収支報告 9月分」で。 皆様のご厚情に心より感謝申し上げます。 ありがとうございました。
東日本大震災復興支援のために 「じいたん子ども基金」を開設しました。
(2012年12月10日)
【東日本大震災支援 じいたん子ども基金】 代表 土田英順
北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660