<selfbuild で。山元町の人たち>
- 2019/10/01
- 18:51
” じいたんドームに水洗トイレを作ると、予算はどのぐらいになるかなぁ ”
今年6月、チャリティコンサートで訪れた山元町。 2014年、 「じいたん子ども基金」 がお手伝いをさせて頂いて完成したビニールと木材を使った簡素な集会所は、未長く使える借地に建物ごと移転していました。
その前の道路の地下には上水道、下水道が通っているそう。
札幌に帰った数日後、水洗トイレを作ってあげたい一心で、 「じいたんドーム」 と、目と鼻の先にある 「みんなのとしょかん」 の管理責任者、菊地慎一郎さんに電話をしてみました。
《たまらんぐらい嬉しい! でも、私らには夢のまた夢です。 う~ん、100万ぐらいかなぁ》
【思い立ったが吉日】 だ! 小生は支援を約束しました。
菊地さんは設備工事店に行ったり、ゼネコンの設計部の知り合いに建屋の件で相談に行ったり、仲間内ではレイアウトはもちろんのこと、どこまで建築にかかわれるか (セルフビルド)、コンプライアンスはどうか、完成後の維持管理をどうするかなど、前向きに真剣にみんなで議論しました。 (菊地さんから届いた手紙より)
そして、見積書が・・・
(株 )木村工事からは¥1,090,000
● 3から23までの金額が¥1,090,000
遠藤電気工事からは¥127,600
ほか、アベ工事の建設費を足すと200万ぐらいになるそうです。 アベ工事は材料費が未定で見積書がまだですが、数日後に届くでしょう。
菊地さんも小生も甘かった!!! しかし・・・
” 心配しなくていい、おれが言い出したんだから。 足りない分はおれが業者と交渉してローン契約して完済する。”
先生には迷惑をかけられない・・ と、菊地さんや町の人たち。
基礎工事は自分たちで・・ 工事店の職人と町の人たちの共同作業で建てる・・ セルフビルドです。 建築費はずっと安くなるそうです。
この町の普門寺の住職、坂野さんに初めてお会いした時、寂しそうにおっしゃったのが未だに忘れられません。
《ボランティアは来なくなりました。 支援も少なくなりました。 鉄道は未だに復旧していません。 この町は見捨てられた町なんです。》
” 見捨てられてなんかいませんよ。 じいたんドームを造るお手伝いをしたり、水洗トイレを作る音楽家がいるじゃないですか。 コンサートをやればみんなが募金箱にお金を入れてくれますよ。 水洗トイレ支援を呼びかけたら、基金の口座にはたくさんの人が寄付をしてくださいます。 ”
津波が襲い、破壊された建物、木々、消破堤のコンクリートは瓦礫となって海底に沈んだまま。 そのため、未だに名物のホッキ漁ができない山元町の漁師たち。
頑張れ! 山元町のみんな! 12月と来年3月にまた会いに行くよ。