デビュー60周年記念コンサート 3 <何を弾いても難しい>
- 2019/11/10
- 13:58
デビュー60周年記念コンサートでは、60年間の演奏活動を振り返り、思い出の曲を集めて弾きました。 コンサートの冒頭で弾いたのは 「ヴェラチーニのラルゴ」
この曲は小生のソロアルバム 第2作、 「チェロの旅」 の3曲目に収録されていますが、このCDは、小生が1997年1月に札幌交響楽団を退団した8ヵ月後の、9月10日と11日に東京都三鷹市芸術文化センター 「風のホール」 で録音したものです。
60周年記念コンサートで演奏するために、この曲を鳥居はゆきさんと初めてリハーサルを行なったのは今年の3月10日、場所は北海道有珠郡壮瞥町 壮瞥地域交流センター 「山美湖ホール」でした。
鳥居さんは小生のCDを繰り返し繰り返し、何度も何度も聴いて勉強したそうですが、22年も前の録音ですから、現在の小生の演奏は変わっていて、この日、初めて合わせた時、二人の演奏はうまくいきませんでした。
それ以後、2人は機会があるごとに合わせ、十数回は合わせたでしょうか・・少しずつ息が合うようになっていきました。
2曲目に弾いたコダイのアダージョは、暗いけれど哀愁が漂う美しい音楽。 小生、好きな曲のひとつですが、でも難しかったです。
こちら、初めて合わせたのは本番1週間前の10月20日。 7年ぶりに取り上げ、自宅では練習に練習を重ねてきましたが、いざピアノと合わせてみると、鳥居さんは充分に勉強のあとが見え、きれいに弾いていましたが、小生はというと、ピアノの間奏のあと自分のパートを見失ってしまうなど全然ダメでした。
あと1週間しかない! 焦る心を落ち着かせ、どうしたらよいかを冷静に考えました。
つづく。