デビュー60周年記念コンサート 4 <次々出てくる問題点>
- 2019/11/11
- 09:28
10月27日に行なわれたデビュー60周年記念コンサート。 2曲目に弾いたコダイのアダージョを、鳥居はゆきさんのピアノと最初に合わせたのは、本番1週間前の10月20日でした。
リハーサル結果は、とても納得がいくものではありませんでした。
リハーサルはあと2回。 チャンスはある。 焦る心を落ち着かせ、もう一度初心に帰って自分のパートをしっかりやり直そう、と思いました。
チェロのパート要所要所に、ピアノパートを書き込み頭の中でも練習をしました。
次のリハーサルは23日、本番4日前。 はっちゃん (鳥居はゆきさん)の店、Lakuraへ16:00に行きました。
しかし、コダイも第2部で弾くブルッフのコルニドライも、いくらか増しになった程度で納得できるものではありませんでした。
身体も心も指も疲れていました。
《じいたん、おいしいクラフトビールが冷えてるよ。 お刺身もいいのがあるから気分転換しましょ。 じいたんが好きな白ワインも冷やしてあるよ。》
ピアニストはっちゃんは、一瞬にしてカフェレストランの店主に変身しました。
うまく弾くことができず、硬直した頭脳を柔らかくほぐして、よいアイディアが生まれるようにするには、うまい酒と、うまい肴が絶対必需品です。
くよくよ考えても意味がない。 一旦チェロのことは忘れて飲もう! 酔っぱらって一晩寝れば何かが変わるだろう。
クラフトビールを3杯飲み、お次は白ワイン。 いいあんばいに酔い、はっちゃんとおしゃべりをしていると、モヤモヤした不快な気分はなくなりました。
翌日も16:00にLakuraへ行きました。 またもや不満が残るリハーサルでした。 諦めずにもっと頑張ればよいのですが、この日も82歳のチェロ弾きは疲労がたまり、チェロを弾く体力も、練習に集中する頭脳の働きも限界でした。
限界まで頑張ってもダメなのだから仕方がない。 本番まであと3日。 予定されていたリハーサルはこの日でおわり。 帰りのタクシーの中であれこれ考えました。
コンサートは27日。 この日は24日。 25日か26日のどちらかにもう1度合わせることができないだろうか。 はっちゃんの都合はどうだろう。 彼女にメールを送ってみよう。
つづく。