コンサートの3日前、当初約束していた鳥居はゆきさんとのリハーサルはすべて終わり、残された2日間はお互いに自分のパートを整理する事でした。
しかし、小生はできればもう1度リハーサルをやって、心の中にある一抹の不安感を無くしたいと思いました。
鳥居さんのLineに小生の思いを送ってみました。
コンサートは10月27日。 《25日も26日も2時から4時までの間だったら合わせられるよ。》 と、はっちゃん。
早い方がいい。 ” じゃ、25日の2時に行く。”
でも、ただ合わせるだけではダメだ! 「コダイのアダージョ」 はピアノパートをしっかり頭に叩き込み、 「コルニドライ」 は古いヘブライの聖歌のメロディに基づく幻想曲。 祈りの音楽だ。 それなら音符は見ずに目を閉じて弾き、テンポを少しだけ遅くしたらどうだろう。
すると自然に音楽が流れがよくなってきました。
【これだ!!】 モヤモヤ納得のいかない日々が続いていましたが、本番2日前になってようやくひとすじの光がさしてきました。
やるだけのことはやった!
もう迷うことは何もない。 でも用意周到でも本番がうまくいく保証はない。 ステージに出たら、心に湧き出てくるものをそのまま表現しよう。
コンサートでは満席のお客さんを前に積極的に弾きました。 プログラムの最後の曲、「 ピアソラのブエノスアイレスの四季全曲」 終わっても拍手が続きました。
小生は、アンコール曲を次から次へと6曲も弾いてしまいました。
客席には来道中の小澤俊夫さん (征爾さんのお兄さん) のお姿も。 旭川で予定されていた2回の講演会のうち、1回をキャンセルしてまで駆けつけてくださいました。 嬉しかった!
打ち上げパーティは、はっちゃんの店 「Lakura」 で。
小生 (帽子をかぶっている) の左が小澤俊夫さん。
終演は16:00頃、飲み始めたのは17:00頃。 幸せいっぱいで寝るのが勿体ない。 皆さん方がお帰りになった後も飲み続けていました。
コルニドライが好きだったオヤジは天国できっと喜んでいる!
チェロの響きはとてもよかったと思う。 だから天国の洋子さんもきっと喜んでいる!
はっちゃん、ありがとう。
札響のステージマネージャーの田中正樹さん、完璧なサポートをありがとう。
受付業務を申し出てくださった友人たち、みんなみんな ありがとう。
ご来場くださった皆さん、ありがとう。
皆さんのご厚志は一生忘れません。
ありがとう、ありがとう、ありがとう。
「デビュー60周年記念コンサート」 おわり。