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<遺品のチェロにまつわる不思議なお話>

10月8日 (火) に 「チェロ演奏付講演会」 ” 遺品のチェロにまつわる不思議なお話” と題した東日本大震災復興支援チャリティコンサート<450>が、 「はっちゃんの店・Lakura」 で行われました。

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「遺品のチェロ」 は、東日本大震災で犠牲になった女性が残したチェロのことですが、 「不思議なお話」 とは、小生がこのチェロを譲り受けて使っている時に起きる、様々な不思議な出来事のことです。

この 「不思議なお話」 につきましては、6月30日で終了した道新ブログで何度かお伝えしていますので、このブログでは1部のみを綴ります。

10月27日に開催された 「デビュー60周年記念コンサート」 の翌日の夕方、ファンの女性から電話がありました。

盛会だった記念コンサートの祝福を受けたあと、 《あの・・ 今、15分ぐらいお話させていただいてもよろしいでしょうか。》

女性の声は何故か震えているようでした。

アンコールで弾いた6曲のうち、1曲目のカッチーニのアヴェマリアを演奏中、感動で涙をこらえきれずにいると、美しい女性の澄んだ歌声が聴こえてきた、とおっしゃるのです。 チェロと一緒に歌っていたと。

” どのあたりから聞こえてきたのですか?”

歌声は舞台下手の袖のあたりからで、その場所をじっと見つめていると声は消えてしまったと。 その後に弾いたシューベルトのアヴェマリアの時も、バッハ・グノーのアヴェマリアの時も、アヴェマリアを弾くと同じ場所から聞こえてきたのだそうです。
   
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” 洋子さんだ!”

小生には、この日は聞こえてこなかったのですが、過去に2回聞こえてきたことがありました。

最初の体験は震災から2年半後、津波で町の4割が浸水した宮城県亘理郡山元町の海岸で。 この海で633人の町民が犠牲になりました。 浜に散乱した破壊された堤防のコンクリートの破片に腰掛け、犠牲者の霊に祈りのチェロを弾いた時、美しい夕日の彼方から波の音と共に女性の美しい歌声が聞こえてきたのです。

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2度目は、札幌市内の高齢者施設で弾いた時。 いずれの時もバッハ・グノーのアヴェマリアの演奏中でした。

不思議な出来事は女性の美しい歌声が聞こえてくるだけではありませんでした。

5~6年前のある日、小生は鳥居はゆきさんの店、Lakura の2階で練習していました。 この時小生は、洋子さんが残した遺品のチェロではなく、自分のチェロを使っていました。 すると、突然電気の笠が落下してきてチェロを直撃したため、チェロは壊れてしまったのです。 直後のコンサートでは遺品のチェロを使わざるを得なくなりました。 

また、生前、洋子さんが住んでいた家の近くの仮設校舎の中学校の体育館でコンサートをやった時、降り続いていた大雨が開演直前にピタリと止みました。

プレハブ校舎の屋根に叩きつける大雨のもの凄い騒音で、雨が止まなければコンサートはできなかったのです。

この種のお話はあり得ないこととして一笑に付されてしまうのでしょうが、事実であり真実なのです。

10月27日にルーテルホールにご来場くださった方々の中に、歌声を聞いた方が他にもいらっしゃるかもしれません。

もしいらっしゃったら、コメント欄にご一報くださいませんでしょうか。 お待ちしております。

※ 昨日の夕方、 (10月16日) 札幌市手稲区の 「節ちゃんの店、玄米ごはんJoJo」 で、東日本大震災復興支援チャリティーコンサート<455>が行われました。

満席の30名のお客さまから、

✩ 「じいたん子ども基金」 に募金¥37,500

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✩ 「活動費」にパン100個を作って会場で販売し、材料費を除いた益金¥3,500を倉田さんから。

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✩ JoJoの店主、山崎節子さんから¥5,000

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《デビュー60周年、おめでとうございます。 ルーテルホールへ行ったつもりの入場料を活動費としてカンパさせて頂きます。 3/11以来、毎年毎年、じょじょでのチャリティコンサート、英順さんを通して私もわずかながらお役に立てることができて、ありがたいなぁと思っています。 これからもお元気でご活躍下さい。  じょじょ・せっちゃん》

✩ 遠藤かをりさんから¥5,000

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✩ 恭子さんから¥10,000

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✩ 瞳さんから 「ほんの気持ち」 ¥2,000 

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✩ 無記名のお客さまから 「応援しています」 ¥8,000

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以上、ご厚情をお預かりしました。 皆さまの心温まるお志に感謝と共に深く感動しました。

ありがとうございました。 

コメント

人の想い

土田先生、こんにちわ。10月13日、長野でのチャリティーコンサートでも大変お世話になりました。洋子さんのチェロのお話を聴いて、わたし自身の経験は無いのですが、今回の長野でのコンサートも守られたと思います。土田先生、鳥居先生の想いが長野の皆を動かしてくださり、力を頂きました。人の想いは、人に不思議なパワーをくれると思います。台風の中、先生方と皆さんと迎えたコンサート、特にアヴェマリアには、感動して涙が止まりませんでした。色々な人の想い、洋子さんやご家族やお友達の想い、土田先生、鳥居先生、この活動を支えている皆さんの想いを感じて、人の愛は素晴らしいと思いました。寒くなりましたので、先生もご自愛くださいませ。嵐の後に先生方と飲んだお酒も、新幹線の話も楽しかったです。心よりの感謝を込めて。

ご親切、忘れないよ

帰りの東京へ向かう北陸新幹線は、一日中運休すると思っていました。 そしたら大堀さん、《東京まで私が車で送ってあげる》 って。
大堀さんが温かな優しい人だっていうことは、去年お会いした時から感じていました。
嬉しかった! そのお気持ち。 ありがとう、ありがとう。 ご親切、忘れないよ。 感謝しているよ。

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プロフィール

土田英順

Author:土田英順
土田英順【つちだ えいじゅん】
音楽家・チェリスト。
日本フィル、新日本フィル、札幌交響楽団の首席チェロ奏者を歴任。
ボストン交響楽団およびボストンポップスでも演奏(1969〜1970)。現在ソリストとして活躍中。
全国各地、19都道府県での「東日本大震災復興支援チャリティ・コンサート」は486回を数え、震災後、東北には19回訪れ、被災地でのコンサートは101回に及ぶ。
(2023年4月末現在)
被災地に滞在中、大津波の犠牲となった女性のチェロに出会い、持ち主のご遺族と友人たちの思いによってボロボロになったチェロを譲り受け、蘇らせた。
チェロの音色が天国に届く事を願いながら、今日(こんにち)も被災したチェロを奏でる。
2014年12月「第17回まちかどのフィランソロピスト賞(社会貢献)」受賞。
2015年10月「札幌芸術賞」受賞。
被災したチェロを使って録音した CD「祈り」発売。
音楽人生をまとめた著書「チェロ弾き英順 音楽の人生(たび)」出版。
第6回 全国新聞社出版協議会 ふるさと自費出版大賞において優秀賞受賞。
2017年11月 ソロプチミスト日本財団より「千嘉代子賞」受賞。
2019年10月 デビュー60周年記念チェロリサイタルを開催。
2022年4月 札幌ユネスコ協会初代広報大使に就任。

2012年12月「東日本大震災支援 じいたん子ども基金」開設。
基金は被災地の方々のために使われている。
【北洋銀行 札幌西支店 普通 5161660 口座名 東日本大震災支援 じいたん子ども基金 代表 土田英順】

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